僕らの居場所～続～ (ページ11)

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ふと、長尾は座り込んだ。

大橋はそれを受け止める。

「ごめんなぁ、こんな痛い思いさせて…」

と、長尾の手を握る。

攻撃の代償で長尾の手は真っ赤になっていた。

長尾は疲れ切って座って動かない。

「丈くん、なんでかわせへんかった？」

「おーはしも全部受けたやろ…一緒や。」

「ふふっ。」

バタンッッ。

その会話を終えると、大橋が倒れた。

「…おーはし、おーはし、」

藤原は声をかける。

大橋が倒れた音で、みんなは意識を現実に戻す。

「大橋くん！丈くん！！」

大西は駆け寄る。

2人とも意識がない。

急いで止血する。

西畑も寄ってきて、大西を手伝う。

「2人とも、大丈夫やんな…？」

「わからへん、

手当できるのも大橋くんだけやし…。、」

「…習っておけばよかった。」

自分たちができそうな手当てをして、

部屋に運ぶ。

その頃、

高橋と道枝は長尾に近づく。

心がここにない長尾の手を手当てする。

「…けんと。」

声をかけると、

そのまま高橋の方に倒れこんできた。

「…しんどいなぁ。」

優しく声をかけ、部屋に運ぶ。

「これからどうしたらええんやろ。」

「俺らには、何もできへん。」

「…なんか悔しい」

「どうやって接したらええんやろ、

もう、わからへん…。」

残された4人は困惑していた。