僕らの居場所～続～ (ページ2)

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俺、大好きって言われたん初めてで、

意味正直わからんかったんやけど、

認められた、ここにいる自分が

って思ったん。

やから、

この人に着いていきたいって思った。

数日後、また大橋くんは来た。

「よっ！元気やったー？

今日は海行ってきてん！

青くて、キラキラですごい気持ちいいんやで！

君にもみせたい！！」

そのまた数日後も

「今日は森で動物とお話したんや！

動物見たことある？ふわふわで気持ちいいで！」

いつも大橋くんは、

楽しい話を持ってきてくれた。

でも、着いていきたいって思っても

言うことはなかなか難しかった。

しばらく、来てへんのが続いて、

次に来た時はなぜかボロボロだった。

「あは、久しぶりやな～…。」

声もかけれず、固まってしまう。

「…あ、これ？

なんも気にせんでええんやで～」

大橋くんはこの日だけは

楽しい話をし始めない。

「…俺を外に連れてって。」

俺が大橋くんに二言目に言った言葉。

大橋くんは笑って、

「…わかった！」

と答えてくれた。

初めて見たものばかりで新鮮だった。

すごい楽しくて、幸せを感じた。

「帰ろか。」

「…嫌や。あんたに着いていきたい。」

「俺についてきても、ええ事ないで？」

「それでもいい、あんたと一緒にいたい。」

俺は決死のアピールをしたんやけど…

「俺がちゃんと君を守れるようになったら、

迎えに行く。」

そう言って、家に返されて終わった。