冠城くんの後輩。【相棒】

相棒season16 サクラ22 ページ43

Aside




田中さんと別れたあと、今の話について検討を続けた。若い刑事の正体か…おそらく、公安？


亘「若い刑事の方はおそらく公安ですね。」


『刑事事件と無関係な人間であっても、
必要とあれば徹底的に身辺調査を行う。』


右京「公安と考えてまず、間違いないでしょう。」


杉下さんの言葉もいただき、あとはもう1人一緒にいた警察手帳を見せなかった被害者の男性だ。


『あとは…もう1人の被害者の男性。
公安を手足のように使えるとなると、内閣情報調査室。』


右京「えぇ。内調のトップは長年、ほぼ警備公安畑の警察官僚出身者が占めていますからねぇ。
現場で働いているこの男は、
内調のケースオフィサーあたりですねぇ。」


亘「となると、その後ろで糸を引いてるのは内調の幹部クラスの誰か。」


『しかも、衣笠副総監と直接連絡を取り合えるような人物。』


特命係に戻ったが、杉下さんと先輩は停職に備えて段ボールに詰め始めていた。

私は臨時移動でそんなに荷物は少なかったため、
段ボール1箱分で済んだ。


亘「右京さん、これも持っていきますね。」


右京「えぇ。」


課長「お客様もよくやったな、衣笠副総監に意見出すなんて。」


『つい、黙ってられなかったもので…。
そのせいでこうなりましたけど。』


と杉下さんと先輩の荷物を見た。

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