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*次への話 ページ43





心地よい風を感じて、重いまぶたが開いていく






「ん、うーーんっ....」






思い切り伸びをしたあと



部屋を見回すと、此処が自分の知ってる場所じゃないということが分かった




着ているものも身に覚えはないし、気のせいかもだけど、手も少し小さくて視界もいつもより低い






「.......ん?」






情報量の多さに困惑していると、ガラガラガラとした音がして扉が開く







「...Aさん!」







私を見るなり、すごく目を見開いた美人で小柄な女の子が駆け寄ってきた






「目が覚めたんですね!よかった!」







目に涙を貯めて。





「え、あの」





聞きたいことが多すぎて口をパクパクしていると






「海で溺れて、浜辺に流されていたんですよ!覚えてますか?」






あ、そうだ.......






結婚式の夜の事が一気に思い出される







私、海に落とされて






親切なこの人が拾ってくれたってこと?






でも、何で名前を.......






「そうだ、今あの人を呼んできますから」







"少し待っててくださいね"とまた布団に寝かされる






色々ありすぎてまだ分からないけど、とりあえず命は助かったって事だよね?






良かった.......住所も覚えてるし、あの女の子に言って近くの駅を教えてもらおう



あと、絶対返すから電車のお金も少し借りて.......





ていうかとりあえずケータイ借りて無一郎に電話しよう






「A!!!」







「無一郎!?なんでここにっ!?」






もしかして、どうにかして私の居場所を知って迎えに来てくれた!?







「え?A?」






感動の再開なのに、何故か不思議そうな顔をする無一郎






「無一郎!来てくれたんだ!よかったぁ.......もう流石だよ!」






どこにいても見つけるみたいな事言ってくれたもんね!






「.......A、さん?」







しばらくして気づく。2人の顔が私の答えと見合ってないことに。



え?なんで2人揃ってそんな顔を顰めてるんだろう


私、変なこと言った?







「なんで、僕のこと、名前で呼んでるの?」







え?







「なんでって.......当たり前じゃん、結婚してるんだし.......え?逆になんで?」






「結婚?」






え、なんで疑問形?

なにこれ、え?







「えと、貴方は無一郎君の侍女ですよ!夫婦という関係ではないはずですが」







「.......は」







顔から血の気がさぁーっと引いていく

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えお子 - とっても素敵なお話ですね!!続きのお話もみてみたいです、、 (9月24日 1時) (レス) @page44 id: ab323fe17a (このIDを非表示/違反報告)
^_^ - 最高でした!!!!!続きの小説に飛べないのですが、もう続きはでないのでしょうか、? (8月7日 16時) (レス) @page44 id: e2cd766be4 (このIDを非表示/違反報告)
- もう続きは出ないのでしょうか🥲最高でした!!ホントもっと早く見つけたかった、、、めっっっっちゃかんどうしたしちょいちょい笑えるところもあって面白かったです!続き待ってます💪🏻 (6月30日 22時) (レス) @page44 id: e2cd766be4 (このIDを非表示/違反報告)
- まじ号泣です泣 (2021年8月14日 17時) (レス) id: b7f3dee41e (このIDを非表示/違反報告)
夜々*(プロフ) - いいシーンなのに、目からポカリで笑っちゃいました(笑) (2020年10月7日 14時) (レス) id: b94f92643a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なつ | 作成日時:2020年5月16日 14時

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