33 ページ35
’
「え?ごめんなんか耳取れたかも」
「取れてない」
彼の大きな手が、私の耳を包む
「僕と結婚してください」
「え?」
え?え?
「僕、どれだけAが居なきゃ駄目か分かったんだ。もう、絶対離れたくない」
言葉通り、ぎゅっと無一郎の体に抱きしめられる
「結婚?」
「うん.......」
「でも私、明日帰らなきゃ....」
「用意が終わったら、すぐ追いかけるから。そしたらもう、離さない」
結婚.......
夢じゃ、ないよね
「私で、いいの?」
「いいもなにも、僕はAじゃなきゃだめなんだ。この2年間、ずっとそうだった。Aと離れた時も、寂しくて死にそうだったっ」
無一郎は、ずるい
答えなんて分かってるはずなのに
「私も、無一郎じゃなきゃダメだよ.......2年前からずっと」
「ほんとっ?じゃあ.......」
分かってるはずなのに、そんな、嬉しそうに笑って.......
「結婚、してくれる?」
「うん!」
ほんと、ずるい
「僕今、世界一幸せだよ!ほんと、怖いくらい」
「じゃあ私は2番目に幸せ!」
思えばすごく長かった
この2年間、色々な事があった
「18歳からずっと、大好きだよA」
上を向けば、無一郎の熱を帯びた目が、私を捕まえて離さない
「私も無一郎の事が大好き。20歳になっても!ずっと好き!」
20歳。
「じゃあ僕は30になっても40になっても好き!」
「私はおばあちゃんになっても好き!死んでも好き!」
「僕の方が好き!愛してる!」
それはいつも光り輝く、
「僕、絶対幸せにするから」
幸せな年齢。
482人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
えお子 - とっても素敵なお話ですね!!続きのお話もみてみたいです、、 (9月24日 1時) (レス) @page44 id: ab323fe17a (このIDを非表示/違反報告)
^_^ - 最高でした!!!!!続きの小説に飛べないのですが、もう続きはでないのでしょうか、? (8月7日 16時) (レス) @page44 id: e2cd766be4 (このIDを非表示/違反報告)
雛 - もう続きは出ないのでしょうか🥲最高でした!!ホントもっと早く見つけたかった、、、めっっっっちゃかんどうしたしちょいちょい笑えるところもあって面白かったです!続き待ってます💪🏻 (6月30日 22時) (レス) @page44 id: e2cd766be4 (このIDを非表示/違反報告)
天 - まじ号泣です泣 (2021年8月14日 17時) (レス) id: b7f3dee41e (このIDを非表示/違反報告)
夜々*(プロフ) - いいシーンなのに、目からポカリで笑っちゃいました(笑) (2020年10月7日 14時) (レス) id: b94f92643a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:なつ | 作成日時:2020年5月16日 14時