Яー20

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｢ねー！AAっ｣



｢いたた.......なになになに｣




脳みそがスクランブルエッグになりそうなほど荒々しく私の肩を振るのは




｢今ね！今ね今ね今ね！モデルのkaiが近くのカフェに来てるんだって！雑誌の撮影でっ｣




大学で友達になった梅。


これがまためっちゃ可愛くてめっちゃ美人で





｢はぁ？だれそれ｣



｢いいから行くわよっ｣





めっちゃ元気。





モデル並の容姿だからそれはそれはモテるのに、ブラコンという残念な美少女




’




｢うひゃ〜っ、人がいっぱい｣




｢ちくしょー、これじゃ見えないわ.....あっち行くわよ！｣




｢いたたたた｣




｢ほらっ見えた！｣





わぁお。めっちゃイケメンじゃん





｢凄いわよね〜まだ一年目なのに。こっちみた！カイー！｣




何故か、頻繁に目が合った



’




｢あー！美味しかった｣


｢でもこの店高すぎよ。こんなちっさいので｣





さっきの繁華街から少し離れたところにある、知る人ぞ知るイタリアンのお店でランチ


確かにあのサイズであれは高いな





｢でも梅お金もってんじゃん｣

｢お兄ちゃんがくれるからね〜｣





そう言いながら見つめる指先の指輪も、お兄ちゃんからのプレゼントらしい

ちなみにめっちゃ高い






｢ちっ、そうですかい。私トイレ行ってくる｣


｢んー、おっけい｣






あ、ここのお店トイレ綺麗




入ってる人を待ちながら、鏡で自分の顔面をチェックしていた





ガチャ.......と出てきたのは女性トイレの方ではなく男性の方。




出てきた男性は黒マスクに眼鏡に帽子、となんだか警戒深い格好をしていたから目がいってしまう





汗をたくさんかいてて




顔が真っ赤で




息が荒くて






急に、






ﾊﾞﾀｯ






倒れて.......






｢っ、大丈夫ですか！？誰か！誰か来てください！｣



｢どうしたのA！｣



｢梅っ！すぐ救急車を読んで！人が倒れたのっ｣








すぐにマスクと帽子と眼鏡を外した




｢うそ.......｣



この人、さっきのモデルの.......







｢お客様！？どうなされましたって.......キャー！！｣


｢氷水をください！あとタオルも！｣






カバンからハンカチを出して汗を拭う





｢凄い熱....｣





38、9.....下手したら40度以上はある





｢持ってきました！｣



｢ありがとうございます！｣




｢あの、貴方は｣









｢看護科の学生です。出来ることはなんでもします！｣

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