【完】Яー18

past story ページ44

’



｢屋上は気持ちいな.......な！3人とも｣



｢俺は飯が食えればどこでもいいぜ！｣
｢俺は教室が良かった｣





｢僕は、どこでも｣






昔からどうでもよかった。何もかも






｢わぁー！屋上気持ちいー！｣

｢待ってよA！ってい、伊之助さん！？｣

｢炭治郎も....... ｣






｢あちゃ、ごめん先約がいたんだね｣





｢気にするなA！そうだ、カナヲ達も一緒に食べないか？同じクラスだし｣


｢いいぞ炭治郎超賛成たまには使えるじゃん！！！｣






周りの人達は色恋沙汰に浮かれていたけれど、そんなの全くなかった







｢へー、珍しいメンツだね？｣





｢去年から仲良いんだ！A達も意外だな？｣




｢私たちも仲良いよねー.........って何か言ってよ！｣







初めは変な子だなレベルでしか思っていなかった


ただ、君が話すと場がぱっと明るくなって、皆が笑顔になる。特に善逸が








｢待ってやばい訳してくんの忘れた.......これ何だろう.......｣





隣になった時もうるさいし





｢え、やばい次じゃん！.......あのー、ときとうくん？これ、どういう意味か分かる....？｣




宿題忘れること多いし図々しいし





｢past...過去って意味だよ｣





｢あ、じゃあここはpaststoryだから、過去のお話ってこと？｣






"ありがとう！"って笑顔で言われても、何にも思わなかった







ただ、今まで隣になった女子の誰よりも、居心地は良い



変な声出さないし媚びないし、作り笑いもしない。

ガサツだし馬鹿だしうるさいけど。






｢ときとうくんっ、さっきはありがとう｣






温かいオーラはあった






｢ときとうくん？｣




｢何｣




｢顔赤いよ？.......ちょっとごめんね｣




｢は？何言って｢熱あるよ！？保健室行こうっ｣





彼女は僕の手を取って保健室まで走った



でも確かに、朝から体が重かったかも






｢ほら、37.8度。やっぱり熱ある ｣


｢何で分かったの？｣



｢顔見りゃ分かるよ。それに、うちのお母さん看護師だから、色々叩き込まれてるんだ｣




そういう彼女の手際は確かに良い




｢ベットで寝てて。今タオル濡らすね。あ、私保健委員だから任せてね｣




｢何それ.......｣





本当に、変な子






｢あ、ポカリがある！ときとうくん飲む？｣


｢うん｣


｢じゃあはいってわぁ！｣




バシャッ





｢ご、ごめん......転んで......｣



｢僕、ポカリぶっかけられたの初めて｣

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