【完】Яー18

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’



｢A.......っ
最後に、言いたいことがあるんだ｣





"
全然彼氏らしく出来なくてごめん
無愛想でごめん
海行きたいって言ってたたのに行けなくてごめん
そんな僕でも、付き合ってくれてありがとう
本とかばっか読んでたよね、僕
登場人物の話とかもして.......
晴れの日も家で遊んだり
まいにち母さん一緒に見たり
ダックスフンド飼いたいって言ったり
相棒ごっこやったり
しまじろうの真似してとか罰ゲームしたし
てる.....なんだっけ、そうだ、てるてる坊主作ったり"





"いろいろあったよね"とか付け足されたけど、

無一郎が最後に言いたかった言葉は、イマイチというか全く趣旨が分からなかった





何を伝えたいのかも分かんないし、第一まいにち母さんとか一回も見てないし.......






最後の最後で、拍子抜けしてしまった





｢ごめん、もう一回言ってもらっていい？元気出そうだから録音しときたい｣




｢え？うん、いいけど。カンペ見るね｣







’




私は最後、笑顔でお別れする事が出来た

納得は行かないけれど、ずるずる引きずって、彼の人生の荷物にはなりたくない



それくらい、今も好きだから

多分、この先も。







一方無一郎は一瞬たりとも笑顔を見せなかった。

本当に、私のことは好きじゃなかったんだね......









｢ただいま｣




｢あ、おかえりA
明日で18歳でしょ？最後の一日、大切にね｣




｢うん｣







部屋に着いた途端、力抜けてくようにベットにもたれこむ






｢.......ふぅ、｣





もう今日で18歳も終わり.......


思えば、本当に色んなことがあった





’

’






18歳









それは、





『大好き！』


『ごめん、別れてほしい』





いつ何が起きてもおかしくない、危険な年齢







そんな歳だった









さようなら。18歳









はやく、大人になれますように







一人で生きられる、強い大人に

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