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『あ、あの!!!』
「ッ!」
『あ、あの…私上白令って言います………あの、あの』
教室から全力疾走してきた私は息がものすんごく切れている
これがスポーツを避けてきた私への代償か!!
『あなたのお名前を聞いてもよろしいですか!』
「お、おう…俺は影山飛雄だ」
『丸山勝雄さん!』
影山「いや、影山飛雄…」
『影村とびよさん!』
影山「いや、影…」
『まげ!』
走ってきて頭に酸素が回らないのと
今まで机上の会話しかしていなかったせいか心臓がバクバクで
園村太一さんの言ってることが全く頭に入ってこない
そもそも人の名前を覚えるのは壊滅的な自分だ
影山「あの!…俺影山飛雄っス」
『あ、えっとえっと…』
影山「…なんか書くもん持ってないっスか」
『ご、ごめんなさい。教室からそのまま来ちゃって』
影山「………………。お、俺も…ペンしか持ってない」
『じゃあ、手に書くって言うのはどーかな?紙もないし…ね?』
変なことを言ったのではないか…
顔色を伺う
影山「そーッスね」
変な人認定されなくてよかったと安堵する
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作者名:。 | 作成日時:2020年9月20日 16時