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子犬ですか? ページ5

それからまた、姿を消して、呼ばれて、姿を消しての繰り返し。
私を暇つぶしの道具としてるんじゃないかと思うくらい。
しかもボソッと出てくるとこを指定してくるし…
おかげで皆さんにお化け扱い…(特に岩本さんにビビられる)

帰り道、蓮くんの後ろを歩くと
目黒「A…」ボソッ
小声で呼んだから私も小声で…
「なに?」
目黒「家まで来るの?」
「そりゃ…まぁ…」
目黒「ご飯は?」
「大丈夫…スーパーでも寄るの?」
目黒「えっ?一緒に食べないの?」
「食べないよ。」
目黒「食べようよ!」
「食べない。」
目黒「一緒に食べたら警護にもなるじゃん…」
急に立ち止まって不機嫌そうに…

?なぜそんなに?
今までの人達は私たちのことフル無視だったのに…

兎に角…これ以上近づいたらダメだ…

「食べないよ。」
目黒「いいじゃん…」
「食べない…擁護対象とこんなに仲良くなるのも問題なの。これ以上はダメ。」
目黒「…」
「ダメ。」
蓮くんに言ってるのか自分に言い聞かせてるのか…

距離が近づきすぎた…お互いに……

それからまた歩き出し蓮くんはスーパーへ
買い出し中も周りを気にしながら警護してるんだけど……
カゴの中に全部二人分入ってるのは?
デザートも2つずつ…来客予定があるのかな?
会計も終わりマンションへ行き部屋の中に入ろうとしたところで
「蓮くん、部屋の中の確認は?」
目黒「え?だって一緒にはいるんじゃないの?」
「いやいや、一応プライベート空間だから…見られたくなかったら入らないよ。」
目黒「うーん…汚れてるけど、それでもいいなら…」
「そこは気にしないけど…」
目黒「じゃぁ入ろうよ!」
鍵を開け一緒に中に入る
「一緒に各部屋確認してもらってもいい?違和感とかあったら教えて?」小声
目黒「?わかった!」小声

買ったものを先ずキッチンに置き、1部屋1部屋確認する。
違和感がないか?変なことは無いかと小声で確認しながら…

「大丈夫?」
目黒「……うん!大丈夫。」
「了解。なら、帰るね。」
目黒「え?帰るの?」
「帰るよ?でも、何かあったらすぐ呼んで。」
玄関まで歩いていくと後ろから着いてくる
目黒「本当に帰るの?」
「帰るって。」
目黒「…」
靴を履いていると服の裾を引っ張られ…
「…何かあったの?滝沢様にも、言ってないこと?」
目黒「…」
「…戻る?」
目黒「……いや、大丈夫。ごめん。」
今日一笑顔を張りつけた顔。
絶対何かあった…


よしっ!


「ちょっと来て。」
腕を掴んで部屋を出た。

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作者名:黒茶 | 作成日時:2024年1月7日 13時

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