雪男のﾏﾈｰｼﾞｬｰは騎士様です(仮)

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〜目黒 side〜

もちろん態度に出さないように気をつけてたけど……
まぁ、雪守さんの前ではバリバリ出てたけど……
表情筋が固まってんじゃない！？ってくらい無表情。
最初はどーせすぐ辞めんだろとか思ってたけど。
車内ではもちろん無言。話す気ないし。
雪守さんも、必要以上の事は喋らないし。
でも、俺も限界が来たわけで、雪守さんの運転で寝てしまった。ぶっちゃけ言えばめっちゃ寝れた。
知らない間に車の中暗くなってたし、車内温度も暖かくて……佐々木さんには無理だなって思った。
しかも、コーヒーの香りがめっちゃ良くてリラックス出来た。家では寝れなかったのに……

雪守さんは俺に触れてこない。絶対に。
どんなに近くにいても。
さっくんとかふっかさんとかに触られても、雪守さんからは、触れない。

だから起こす時も声を掛けるだけ。
それで起きた俺もすごい。
しかも、無意識にコーヒー貰ってたし。
なんなら今は朝これがないとやる気出ない。

ちょっとづつ距離が縮まってる気がする。
それに戸惑ってる自分もいる。

そんな時事件が起きた。

俺は立ち尽くすことしか出来ない。
男なら普通女性を守るんだろうけど、俺の前に雪守さんが居て……
発狂した女にはビビったけどそれに屈しない雪守さんはまじ騎士に見えた。(ってことは俺姫ポジ？)
女が包丁出した時ヤバいって思ったのに雪守さんは冷静で「は！？」って思った。
全部がスローモーションの様に見えて気がついたら終わってた。

それから稽古場に入り稽古するが……ぶっちゃけそれどころでは無い。
みんな、気を使ってるのもわかるし。
とりあえず予定のところまで終わったら稽古終了してシャワー浴びて会議室。

そこには滝沢くんもいて佐々木さんがみんなに今まであったことを話す。
実際事務所に届いた時に一緒に見て以来俺もどのくらい来てるのか知らなかった。
毎日来てたみたいで、ゾッとした。しかも婚姻届まで。

会議室が重い空気になった時雪守さんの今後の話になった。
1番大変だったのは雪守さんだったと思うし、これからも変わらないと思ったが違った。
思わず「無理」って言ってた。
みんな吃驚してたけど、1番吃驚してるの俺だから。
認めたわけじゃねーけど……取られんのヤダって思った。

無事そのままマネージャー残っていざ帰るって時に康二に邪魔された。
岩本くんも阿部ちゃんも。
なんかイラッとして雪守さんの腕を掴んだ。
まさか後ろから着いてきてるとは思わなかったけど……

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