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まさかパリに目黒さんとラウールさんがいるとは思わなかった。普通に接客してたら似てるなぁって思っていたら本人で……
とりあえずこちらでは知名度は低いかもしれないけどパリコレ期間でもあり、日本人がちらほらいる。
なので、Cafeの上のマンションの私の部屋まで連れて来た。
リビングのソファーに座らせラウールさんにオレンジジュースを出した。(目黒さんはコーヒー買ってたからね)
「……どうしてこちらに?」
ラウ「僕がねパリコレに出たの!めめは見に来てくれたんだよ!」
「凄いですね!おめでとうございます。」
ラウ「ありがとう!」
まだあどけなさが残るラウールさん。弟キャラは健在だ。
目黒「……」
相変わらず目黒さんは無言。
ラウ「……あっ!ぼ、僕、呼ばれてたんだ!行かなきゃ!」
「えっ!?大丈夫ですか?」
ラウ「うん!ホテルも近いし大丈夫!あ、めめはまだ居ていいからね!呼ばれたの僕だけだから!」
目黒「ちょっ……」
と言うと足早に出ていった。嵐みたいな子だな……
2人になるとまた沈黙が襲う。
でも、最初に口を開くのは……
目黒「……元気だった?」
「……はい。」
目黒「……そっか。」
「……目黒さんは…痩せましたね。役作りですか?」
目黒「いやっ……違う。」
「……忙しくても食べなきゃダメですよ。」
目黒「………………味がしないんだ……」
「えっ……」
目黒「……雪守さんが居なくなって、味がしなくなって……」
「……」
目黒「……なんで居なくなったの?」
「…………それが最善だったからです。」
目黒「俺のせい?俺のせいで……居なくなったの?」
「違います。目黒さんのせいではありません。」
目黒「じゃぁなんで!?」
「私がっ!!……私がダメだからです。」
目黒「……ダメ?」
「……はい。」
目黒「……」
目黒さんの顔が見れなくなってきた。
「……マネージャーとして失格だったんです。いらない感情がてできて……止められなくって……」
目黒「えっ……それって……」
ハッとして……何を言っているんだA!
その場から逃げるように立ち上がった時、パシッと手を握られる。
目黒「待って……」
逃がさない……そんな事を訴える目で見てくる。
「は、離してください。」
目黒「やだ。」
「だ、ダメです。」
目黒「やだ。」
「目黒……キャッ」
手を引かれ気がつけば目黒さんの腕の中……
「め、目黒さん!離して!」
目黒「やだ。」
ゴソゴソと動き、離れようとする。
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黒茶(プロフ) - なさん» 遅くなりすいません!以後気をつけます!ありがとうございました! (6月16日 5時) (レス) id: 287fea05a9 (このIDを非表示/違反報告)
な(プロフ) - 内容も良くて、楽しく読ませていただいてます。が、誤字が多くて気になってしまいます…せっかく良いお話なのに残念だなと…生意気なこと言って申し訳ありません。 (6月10日 19時) (レス) @page13 id: 5453fd1b6d (このIDを非表示/違反報告)
黒茶(プロフ) - まやさん» ありがとうございます!モチベーション爆上がりです!これからもどんどん書いていこうと思いますので、暖かい目でご覧頂ければ幸いですm(*_ _)m (6月6日 7時) (レス) id: 287fea05a9 (このIDを非表示/違反報告)
黒茶(プロフ) - ともこさん» ありがとうございます!とても嬉しいです!これからも暖かい目で見て頂けたら幸いですm(*_ _)m (6月6日 7時) (レス) id: 287fea05a9 (このIDを非表示/違反報告)
ともこ(プロフ) - ファーストインスピレーションで読み始めて、一気読みしました。当たりです(笑)続きを期待しています。頑張ってください (6月6日 6時) (レス) @page28 id: d935d178b9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒茶 | 作成日時:2023年6月1日 23時