雪男のﾏﾈｰｼﾞｬｰは騎士様です(仮)

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ついに来てしまった……滝沢歌舞伎初日……

なんと言うか……出ないのに口から心臓が出そう。
今までは担当タレントが居なかったので指示に従えばいいだけだったが、今回は違う。
送迎も目黒さんだけではなく岩本さんと佐久間さんも担当になった。

最初は目黒さん。次に岩本さん、最後に佐久間さん。
と思っていたら物凄い不機嫌な目黒さんがいた。

「おはようございます。待っていただいてありがとうございます。」
目黒「……車違うじゃん。」
「今日から岩本さんと、佐久間さんも送迎担当なので。」
後部座席の扉を開けると不機嫌のまま
目黒「……じゃー前がいい」
「？かしこまりました。準備しますのでお待ちいただけますか？」
目黒「ん。」

前は最後の佐久間さんだと思ったのでドリンクポケットのオレンジジュースと目黒さんのコーヒーを入れ替える。
「どうぞ。」
目黒「ん。」
「次は岩本さんで、最後に佐久間さんにしようと思ってます。眠たかったら寝てください。」
目黒「……大丈夫」
「わかりました。」

車を出発させ次に岩本さんを迎えに行く。

「おはようございます。お待たせしました。」
後部座席を開けて中に入ってもらう。
岩本「おはようございます。雪守さん。」
「次は佐久間さんを迎えに行きます。」
岩本「了解。……コレ飲んでいい？」
「はい。」

車を出発させ佐久間さんを迎えに行く。

「おはようございます。お待たせしました。」
佐久間「おはよぉピーマンであります！！」
後部座席を開ける。
ピーマンが好きなのかな……？

「では出発します。」
佐久間「はーい！……照！何飲んでんの？」
岩本「チョコレートドリンク。」
佐久間「えー！朝から？」
岩本「雪守さんが準備してくれたw」
佐久間「えー！いーなー！」
岩本「佐久間にはこれなんじゃない？」
佐久間「オレンジジュース！？ありがとピーマンであります！」
「いえいえ。リクエストが有りましたら仰ってください。」
岩本「次さ、タピオカも欲しい。」
「かしこまりました。」
佐久間「俺はこれで大丈夫！あっ、お水あったらいいな！」
「間のクーラーボックスの中にあります。」
クーラーボックスの中には数本だが水とソフトドリンクとお茶が入れてある。
岩本「準備万端じゃん。」
「ありがとうございます。」
私たちが会話している間に目黒さんはずっと無言。そして不機嫌……のような気がする。
そしてもっと不機嫌になることが……

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