42話：遠距離ハートフル！ ページ44
あの後知ったことだが、白恋、木戸川、新雲のみんながそれぞれ私を探していたらしい。
髪を乾かして着替えた後、大広間で寛ぐ3チームに謝りに行った。
アフロディさんと、吹雪さんには
優しく諭されて、チームメンバーからは非常に怒られ心配された。
特に雨宮くんは、暫く引っ付いたまま離れない。
雨宮「夏だって言っても風邪は引くかもしれないし、外は暗いのに1人で出歩いて……。今度から絶対誰か1人は連れて行って。特に僕なんてAのことしっかり守れる頼りになる男なんだから…って聞いてるのA？」
貴方「え…？あ、あはは、そうだね…？」
雨宮「あー！聞いてなかったでしょ！」
氷里「雪村、まだ髪濡れてるよ。」
雪村「は…、もう良いだろ。ほっとけ。」
貴方「だ、ダメだよ雪村くん。風邪引いちゃう…！」
雪村「おい！やめろって！」
雪村くんが肩にかけたタオルを強引に奪い取って髪を拭くと、案の定雪村くんが嫌がり始める。
真狩「あはははっ！雪村が髪拭かれてるぞ！」
木瀧「最高〜！写真撮る！」
氷里「送って送ってー！」
雪村「お前ら！！」
雨宮「A、いつの間に雪村くんとそんなに仲良くなったの！？」
雪村「仲良くねぇよ！」
吹雪「こらこら、あまり暴れてはいけないよ。木戸川清修を見習ってよ。」
亜風炉「仲良きことは美しきかな、だよ。貴志部達も交ざってきたらどうだい？」
貴志部「え…いや、オレは……。」
総介「俺は行くぜ？遅れんなよ、貴志部！」
貴志部「ちょっ！総介！」
亜風炉「マネージャーはモテモテで、これでは大変だね貴志部。」
貴志部「どういう意味ですか…。」
ー貴志部sideー
この前まで、少し頼りない
そこら辺に居るような女の子だったのに。
総介達に囲まれた彼女は、何故だか輝いて見える。
亜風炉「マネージャーはモテモテで、これでは大変だね貴志部。」
貴志部「どういう意味ですか…。」
でも確かに……。まだ皆気が付いていないだけで
そのうち取り合いになったり……なんて。
でも、ここにはサッカーをしに来てるんだし
そんな奴いるわけないかな…。
貴志部「って…何考えてるんだオレ……。」
快彦「キャプテン！今からゲームするんですって！行きましょうよ！」
貴志部「あ、ああ！すぐに行く！」
何だろう、この違和感は。
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作者名：暁兔 | 作者ホームページ：
作成日時：2022年2月18日 23時
