22話：解決クエスチョン！ ページ24
神童「いらっしゃい。他のメンバーはもう揃ってるから、2階のオレの部屋に行っていてくれないか？」
貴方「こんにちは。あ、これ…。カップケーキなんだけど、良ければ……。」
瀬戸「おお！これAが作ったのか！？」
貴方「泊めて貰ってる所の管理人さんに手伝ってもらったけど…。手が汚れないようにと思って。」
神童「ありがとう。後で紅茶と一緒に出すよ。」
山菜「Aちゃん、気が利くね。食べるの楽しみ。」
貴方「お邪魔させてもらうから、これくらいは…。」
話しながら神童くんのお部屋へ向かうと、
中から男の子達の声が聞こえてくる。
瀬戸「おーおー、騒がしいな。勉強会には見えねぇな。」
錦「なんじゃ、おまんも来たんか。」
瀬戸「はぁ！？来ちゃいけねーのかよ！」
霧野「煩くて悪いな。ほら、ここ座れよ。」
貴方「ありがとう。茜ちゃんも、こっち。」
山菜「うん。ねぇ、私英語教えて欲しい。」
貴方「勿論。」
真面目に勉強する側と、ずっと話してる側で分かれつつ、それぞれが自分のペースで勉強を始める。
暫くすると、紅茶とカップケーキを運ぶ執事さんと
神童くんが部屋へやって来た。
みんな、美味しそうにカップケーキを食べてくれたので、そこは一安心だった。
貴方「あ、茜ちゃん。そこは後ろが目的語だから、他動詞を置かないと…。それと、この複数形は、前文のコレを指してるから…。」
山菜「じゃあ、答えはコッチ。」
貴方「そう！やったね。」
神童「教えるの、上手いんだな。」
貴方「え…いや、そんな事。茜ちゃんが頑張ってるからだよ。」
霧野「この前分からないって言ってた数学は大丈夫なのか？」
貴方「あ…えっと……。ここ、この解き方がよく分からなくて。」
霧野「神童、これってこのxを代入するんだったよな？」
神童「ああ。その解をこの上の式に入れる。この問題は癖があって、計算しやすいように初めに数字を合わせないといけないんだ。」
貴方「あ…なるほど。じゃあ、先にこっちに、これを掛ければ…できた！ありがとう2人とも！それと…これも教えて貰ってもいいかな？」
山菜「これ、私得意。」
それぞれの苦手範囲を補い合える。
勉強会ってこんなにタメになるんだ…！
1人だと、分からない問題にぶち当たると、
やめたくなっちゃうもんね。
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作者名：暁兔 | 作者ホームページ：
作成日時：2022年2月18日 23時
