1話:運命スチューデント! ページ3
?「大丈夫?オレ、松風天馬!さっきはボールぶつけちゃってごめん。」
?「目が覚めたんだな。天馬の知り合いか?」
松風「知り合いって訳じゃないんですけど……。」
?「とにかく、何だか困惑しているみたいですし、色々説明した方がいいと思います。」
?「そうだな。オレは神童拓人。キミ、名前は?」
神童拓人と名乗る、しっかりした人は
私をジッと見下ろす。
貴方「私は藤咲Aです。あの、ここは…?」
松風「ここは、雷門中のサッカー棟だよ!サッカー部専用の部室兼練習場って感じなんだ。」
貴方「雷門中…。」
神童「とにかく、立ち話もなんだし…。一旦ミーティングルームへ集まらないか。監督にはオレから伝えておく。」
松風「そうですね!えっと…A、こっち来て!色々案内してあげる!」
グイグイ腕を引かれ、有無を言わさず連れていかれる。
この明るさ、見習いたいくらいだ。
他の人も慣れているのか、何も言わずに着いてくる。
貴方「……あの…。」
松風「ん?どうしたの?」
貴方「……いえ、何もないです。」
松風「?……あ!Aはサッカーって知ってる?」
貴方「サッカー…。はい、でもルールとかは詳しくなくて。」
松風「サッカーはすごく楽しくて、熱くなれるスポーツなんだよ!後で、一緒にやってみない?」
どこまでも真っ直ぐに言葉を投げてくる。
不思議な人だ。本当にサッカーが好きなんだと感じる。
貴方「是非、教えてください。えっと、松風さん。」
松風「天馬でいいよ!」
貴方「天馬くん…。」
なんだろう、この元気な感じが
少し懐かしいと思ってしまう。
でも、何も思い出せない。
私はどこから来て、これからどうなるんだろう…?
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作者名:暁兔 | 作者ホームページ:
作成日時:2022年2月18日 23時