18話：洋服チュージング！ ページ20
土曜日の午後、秋さんと天馬くんに呼ばれて
リビングに行くと、2人は出かける準備をしていた。
貴方「天馬くん、おにぎりありがとう。美味しかったよ。」
松風「やっぱりバレちゃったか。」
貴方「サッカーボールのおにぎりを作れるなんて、器用なんだね。」
松風「秋ねぇに手伝って貰ったんだ。」
貴方「今度私にも教えて？」
松風「もちろん！」
木野「Aちゃん、疲れているかもしれないけど…。少し付き合ってくれない？」
貴方「え？」
木野「お洋服、買いに行きましょう？」
貴方「はい！」
稲妻町から少し離れた場所に、大きなショッピングモールがあるらしい。天馬くんは新しいスパイク、秋さんは夕食のお買い物。私の私服も幾つか見繕ってくれるらしい。
何から何までお世話になりっぱなしだなぁ。
ショッピングモールは賑やかで、
色んな人がいる。この景色、少し見覚えがある気がする。元いた場所でも、大きいショッピングモールに何度か足を運んでいたのだろうか。
松風「秋ねぇ！オレ、Aの服見に行くから、夕飯の買い出しして来なよ。」
木野「そう？天馬が一緒なら安心ね。それじゃあ、Aちゃん。天馬のことよろしくね。後これ、お金も渡しておくわ。」
貴方「ありがとうございます…！」
松風「A、早く！」
貴方「ちょ、そんなに急がなくてもお洋服は逃げないよ…！」
天馬くんに腕を引かれ、可愛らしい女の子の服が並ぶお店へと連れて行かれた。天馬くんは、こういう所も嫌がらずに行ってくれるタイプなんだね。って、何考えてるんだろ…。
天馬くんは、色々な服を見ながら「うーん…、Aは大人しい感じだしなぁ…。こっちとこれ……いや、そっちの方が……。」と言いながら真剣に考えてくれている。
服に頓着はないから、普段もパーカーで出歩いていたのに……。
貴方「あれ…？今…。」
松風「A！これ着てみて！ん？どうかしたの？」
貴方「ううん、何でもない！試着室行ってくるね！」
何か思い出せそうな気がしたのにな。
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作者名：暁兔 | 作者ホームページ：
作成日時：2022年2月18日 23時
