725話:ご執心ってそんなまさか! ページ6
えんら「ああ〜、その事ね〜。」
えんらえんらに事情を説明すると
「私が呼んだのよ〜」と軽く言った。
烏天狗「呼んだって……どうして?」
えんら「あの女の人はね〜、前に鬼に襲われそうになったのをカルラに助けて貰ったの〜。どうしてもお礼が言いたかったみたい〜。」
貴方「そう……なんだ。」
えんら「でも〜、それだけじゃないみたいよ〜。」
貴方「え?」
それだけじゃ無いってどういう事?
嫌な事が、頭の隅に過ぎった。
えんら「どうやら、カルラにご執心みたい〜。」
烏天狗「え?それって……。」
貴方「あの人がカルラを好きってこと……?」
えんら「恋する女の顔は分かりやすいもの〜。カルラは気付いてなかったけど〜。」
烏天狗「A、追いかけよう!」
貴方「ええ!?でも……!」
えんら「行ってらっしゃい〜。」
半ば、烏天狗に腕を引かれ
私は強制的に街の方へと連れて行かれた。
烏天狗「やっぱり賑やかだね。」
貴方「妖魔界の街……前に破壊されたのにもうこんなに綺麗になってる……。」
烏天狗「祭事の準備も順調だね。多分ここの大通りは沢山屋台が並ぶよ。」
貴方「楽しみだね。」
烏天狗「あ、それよりカルラを捜さないと…。……あれ、カルラの気配がない…。」
貴方「もしかして、人間界に出たのかな?」
烏天狗「その可能性もあるね。行ってみよう。」
貴方「え……!でも…人間界には結界とか無いし……。」
烏天狗「言ったでしょ、僕が守るって。」
烏天狗は私の手をグッと握って
紫の煙を立てた。
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作者名:暁兔 | 作者ホームページ:
作成日時:2021年2月28日 23時