７２４話：妖魔界に人間！？ ページ5
烏天狗「手伝ってくれてありがとう。」
貴方「ううん。暇だったし、役に立てて良かったよ。」
烏天狗「そうだ。暇なら、少し妖魔界を見て回らない？」
貴方「え？でも……。」
烏天狗「大丈夫。今は警備も厳重だし、何かあったら僕が守るから。」
貴方「いや、それは自分で……。」
烏天狗なりに、気を使ってくれているのかな。
やっぱり、最近自分でも笑う数減ったなと思うし、皆にかなり心配かけてるのかも……。
貴方「連れて行って、烏天狗。」
烏天狗「任せて！」
私のぎこちない微笑みに
烏天狗は目一杯笑ってくれた。
昼過ぎ。
正門前で集合の約束。
少し早めに行こうと玄関を出ると、
そこには烏天狗ではなくカルラが居た。
声をかけてみようと思ったその時……。
カルラの前に1人の女の人が現れた。
親しい様子で門を出て、街へと歩いていく。
貴方「今の……人間…？」
白い髪を隠すために被った着物を
グッと掴む。
どうしてここに人間が……。
いや、そうじゃなくて、
カルラと一緒に……？
するとそこに烏天狗がやって来た。
烏天狗「Aお待たせ！……ん？どうかしたの？」
貴方「あ……の…カルラが……。」
烏天狗「カルラ？」
貴方「い、今……！人間の女の人と一緒に街の方に行って……。」
烏天狗「え……？」
2人で唖然としていると、
偶然通りかかったのか
えんらえんらが話しかけてきた。
えんら「あら〜？2人共、こんな所でどうしたの〜？」
７２５話：ご執心ってそんなまさか！→←７２３話：妖怪の歳の差って凄い
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作者名：暁兔 | 作者ホームページ：
作成日時：2021年2月28日 23時
