検索窓
今日:7 hit、昨日:2 hit、合計:11,790 hit

747話:祭り開催の真意 ページ28

貴方「れんごくの術!」


鬼と妖怪達の間に
炎の壁を作る。
一時しのぎだが、手段を選べる時間もない。


土蜘蛛「……怪我はないか。」

獅子まる「親方様〜…!助かりましたぁ…!」

人魚「もうダメかと思った……。」

フゥミン「まさか土蜘蛛様が来てくださるなんて、夢見たい……。」

ふぶき姫「ちょっと…!やだ、そこの子鬼なんじゃない……!?」

貴方「……!」

フゥミン「土蜘蛛様が鬼と一緒に居るってどういう事!?」


しまった。
鬼が鬼を倒す異様な光景に
慣れてしまっていた。

どう弁解すれば良いのか考えていると
土蜘蛛が着物を頭から掛け
グッと引き寄せてこう言った。


「此奴は吾輩の伴侶だ。鬼の仮装が趣味で少々困っておったのだ。分かったら早く逃げろ。ここは危険だ。」


妖怪達は驚いていたものの
鬼に襲われる恐怖が勝ったのか
何も言わずに逃げて行った。


貴方「つ……土蜘蛛、今の……。」

土蜘蛛「ほんの戯れにすぎん。気にするな。」


そ、そんな事言われても……。
でもあの言葉に深い意味は無いのかな。


貴方「……お祭りがめちゃくちゃだね。」

土蜘蛛「……本来、今日の祭りは中止にすべきだと、前々から話は出ていた。それでも大王様が祭りを開催したのは、鬼を誘き出すため。それと、一般妖怪に鬼の存在を知らしめるためだ。」

貴方「え……?」

土蜘蛛「鬼による被害が拡大している。自身を少しでも守り、周囲を警戒させるために、大王様はわざと祭りを催した。……結果として成功。今は大ガマ達が避難誘導をしているだろう。」

貴方「……初めからこうなる事が分かっていたの…?」

土蜘蛛「……ああ。」

貴方「……みんな無事なら…良いんだけど。」

748話:噂が広がるのは早い→←746話:任せたよ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (17 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
83人がお気に入り
設定タグ:妖怪ウォッチ   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:暁兔 | 作者ホームページ:   
作成日時:2021年2月28日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。