721話:会いたいってどういう事!? ページ2
ーカルラsideー
カルラ「ちょっと、あからさま過ぎたか?」
えんら「良いのよ〜。Aは鈍いんだから、この位分かりやすくないと〜。」
カルラ「って……お前は良いのかよ。尊敬する土蜘蛛をAと2人きりなんかにして。」
えんら「私は、親方様の恋路を応援しているもの〜。」
カルラ「ちょっと、僕に協力してんじゃないの?」
えんら「それもあるわ〜。」
カルラ「どっちの味方だよ……。」
まぁ……別に、こんなんで
Aが嫉妬するとも思わないけどさ。
あーあ、少しだけでも気が引けてりゃいいのに。
カルラ「あ、そうだ。話ってなんだよ?」
えんら「あーん……んー……。」
カルラ「何だよ?」
えんら「断られそうなのを前提に話すとね〜……。」
カルラ「ん……?」
えんら「アナタにね〜、どうしても会いたいって言う人間がいるの〜。」
カルラ「は?」
いや、まさか。
そんな人間……いるわけ……。
えんら「覚えてないかしら〜……。数週間前、鬼に襲われていた人間を助けたのを……。女の子よ〜。えーっと……髪を二つに結んだ子〜。」
カルラ「ええ……、えー……思い出せない……。いや、そんな子居たかな……。でも何で妖怪が見えて……。」
えんら「見える子だっているわよ〜。アナタ古典妖怪だし〜。」
カルラ「まぁ確かに……古典妖怪はウォッチ無しでも見れるけど……って……。何でその女が僕に会いたいなんて……。」
えんら「あら〜!私に言わせるの?ホント鈍いんだから〜。明日、ここに連れてくるから〜。」
カルラ「え……。いや妖魔界に!?ダメだろ!」
えんら「ここの方が今は幾らか安全よ〜。明日のお昼の2時に、門のところに来てよ〜。」
な……何でこんなことになってんだ……!?
人間の女が……僕に……会いに来るなんて……!
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作者名:暁兔 | 作者ホームページ:
作成日時:2021年2月28日 23時