52話：不透明コンフリクト！ ページ8
まだ慣れていないせいか、全員分のドリンクを作って、
冷蔵庫へ移すだけで40分程かかってしまった。
もうすぐ7時になる。それぞれの大広間へ、選手を起こしに行かないと。
貴方「新雲学園の部屋が近いから、そこから行こう…。」
1階はロビーと温泉施設。2階が宴会場やキッチンがあり、3階が新雲学園。4階、5階と木戸川、白恋の大部屋が続く。ちなみに、私の割り当てられている個室は3階。
4階、5階の個室はそれぞれアフロディさんと、吹雪さんが使っている。
屋内サッカーグラウンドは別棟で、外のグラウンドは4面。他のグループも使う。
貴方「みなさーん。朝ですよ。7時30分から朝食なので、起きて下さい！」
佐田「お！新雲はみんな起きてるぜ。今日から他校と試合できるってウズウズしてるんだ。」
貴方「佐田さん、おはようございます！」
雛乃「可愛いマネージャーが起こしに来てくれるなんて光栄です。」
雨宮「A！おはよう。今日から練習楽しみだね。A、見に来てくれるんでしょ？」
貴方「うん。今日は新雲と木戸川の練習試合を見て、サッカーのこともっと勉強するよ。」
佐田「勉強熱心で関心だな！」
貴方「ありがとうございます。皆さんをちゃんとサポートできるように頑張りますね。それでは、2階の宴会場で朝食なので、準備が出来た方から移動してくださいね。」
雨宮「エレベーター混みそうだし、1つ下の階だから階段で行こうかな。Aももう行く？」
貴方「あ…、私はまだやる事があるから、先に行ってて。」
雨宮「わかった！」
4階、5階へ繋がる階段へと向かう。すると、上から何やら言い争う声が聞こえてきた。
貴方「な、なんだろう……。この声、快彦くん……？」
心配になり、急いで階段を駆け上がると、4階の廊下で木戸川清修のメンバー数人が集まっていた。
和泉「あ、マネージャー…！」
貴方「おはようございます。えっと、何の騒ぎですか…？」
跳沢「総介と快彦のただの兄弟喧嘩。よくある事だから、そのうちおさまるだろ。」
慣れているのか、跳沢さん達はとても冷静だけれど、喧嘩している方を見ると、何故か今度は滝兄弟が貴志部くんに謝っている。
貴志部くんは呆れつつ、何かを言っているけれど
遠くて聞き取れない。でも、何だか頼れるキャプテンって感じがする。
あとから聞いた話だけれど、あの喧嘩の内容は聞かない方がいいとの事だった。一体何だったんだろう？
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作者名：暁兔 | 作者ホームページ：
作成日時：2022年2月25日 13時
