49話：悲壮アムネシア！ ページ5
フェイ「天馬、伝え方が雑すぎるよ。詳しくは僕から説明するけど…。えっと、後ろのお二人はどうしようか？」
貴方「え…？あっ、ああ！貴志部くんと雪村くんは、もう夜も遅いし、明日から練習あるから先に部屋に戻ってて！みんなにももう寝るように伝えてくれるかな？」
貴志部「あ…うん、そうするよ。」
神童「すまないな、貴志部。藤咲さんは少し借りていく。」
貴志部「ああ…。あまり遅くにならないようにね。」
貴方「うん。……それじゃあ2人とも、また明日ね！」
貴志部くんと雪村くんは、少し気まずい感じで反対側へと歩いていった。
神童「聞かれたらマズイだろう、天馬。公にするのは得策じゃない。」
松風「す、すみません……。」
貴方「えっと、ここで話すのもなんだし、キッチンだと人が来るから…。私の部屋に行く？」
空野「そうですね。」
フェイくん、天馬くん、神童くん、葵ちゃん、そして天馬くんにそっくりな人がもう一人。
部屋につくと、その人がわざわざ自己紹介してくれた。
？「僕の名前はサリュー・エヴァン。フェイと同じく、200年後の未来の人間だよ。よろしくね。」
フェイ「サルにも協力してもらって、君のことを調べていたんだ。君の持っていた現金なども使わせてもらった。率直に言うと、それでも君の住む世界は見つからなかった。」
貴方「この世界じゃない…ということですね。」
サル「うん。と言っても、僕たちが調べられるのは僕達の時代より過去だけ。僕達よりも先の人間だったなら、話は別だけど…。君を見たところ、そんな感じにも見えなくてね。」
貴方「確かに…。よく思い出せないけれど、フェイくん達の時代にあるタイムマシンとかは…無かった…と思う。」
神童「つまり、別次元の人間…ということか。」
サル「そういうことだね。どうして彼女がここに来てしまったのかはわからない。新しいタイムパラドックスの関係かどうか調べては見たけど、それらしきものでもなかった。」
フェイ「今はとにかく、もうできることは無いんだ。地道に情報集めをしたり、記憶を取り戻して、君の元居た世界を思い出すしかない。」
空野「記憶を取り戻す…か。何か方法はないの？」
サル「さぁ…。何かの因果で思い出すことはあれど、科学的に元に戻す方法は今のところ確立されていないよ。僕達ももう、セカンド・ステージ・チルドレンの力もないしね。」
自力でどうにかするしかない…ということか。
50話：自戒ウォーリング！→←48話：驚愕インフォメーション！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 25人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：暁兔 | 作者ホームページ：
作成日時：2022年2月25日 13時
