Hide My Feelings Ⅱ【イナGO・イナクロ】 (ページ38)

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82話：爽快クラッシュ！ページ38

総介「藤咲も大変だったんだな。こんな毛玉に取り憑かれて。」

アシェル「僕も仕事じゃなかったら、こんな芋みたいな子に構わないんだけどね。」

貴方「毛玉ぁ…？口に気をつけな…？」

アシェル「んぎぃ！ごめんなさいっ！」

総介「つーか、なんで藤咲に取り憑いてるんだよ。」

アシェル「色々ありまして、Aちゃんを幸せにすべく派遣されたわけ！」

総介「その色々を聞いてんだけど。」

貴方「ホントごめんね総介くん…。」

別の世界から来たなんて言えないし…。言ったところで信じて貰えないとは思うけど…。

アシェル「Aちゃんはココとは違う世界から来たんだ☆」

貴方「言いおったーーーー！！！」

総介「は？」

貴方「ちょちょちょ毛玉？悪魔？ちょっと待ちなさいよ、なんで言っちゃうのかなぁ？？？」

アシェル「隠す必要も無いかと。」

貴方「機密事項でしょどう考えても！！急に別世界から来たって言われて受け入れられる人間いないから！アンタ人間の勉強怠るからこういう事になるんだよ！！」

アシェル「でも、これから協力してもらう可能性もあるし、話してて損は無いでしょ？」

貴方「損しかないよ！！こんなの聞かされてどんな反応しろと！？異世界人の恋愛応援するわけにもいかないでしょ！？」

アシェル「Aちゃんの選択次第では？」

貴方「だから安易な発言するなって言ってるのよ！」

総介「おい。取り込み中悪いけどソレってつまりさ。藤咲は別の世界の人間で、そっちに帰る可能性があるってことだろ？向こうの世界で恋愛させた方がいいんじゃねーの？」

貴方「理解力が高くていらっしゃる。」

総介「木戸川は勉強しねーと部活させてくれねぇからな。」

貴方「はぁ…。」

アシェル「実はAちゃんは、前の世界で悲惨なことがあって。人間不信になり、僕がそれを救ったんだ！」

貴方「本当にその辺わけわかんない。」

総介「なに？覚えてねぇの？」

貴方「契約する代わりに記憶消したとかで…。何も覚えてないんだよね。」

総介「そりゃ災難だな…。」

この毛玉の目的や契約内容が分からない限り、恐らく総介くん含めてここにいる人達は、この毛玉に翻弄される。
なんとかしなくては…。

総介「まぁ、お前が元の世界に帰るにしろ、ここにいるにしろ、決めるのはお前だし。この毛玉に付き合えば面白そうだから俺はなんでもいいけど。」

アシェル「滝総介くん…！」

総介「なんでフルネーム呼び…。」

面倒なことになったな…。