74話：驚愕クラスプ！ ページ30
総介「おーい。マネージャー遅い。」
貴方「す、すみません…。」
快彦「足は大丈夫ですか？休んでおいた方が…。」
雛乃「そうですよ。こんなの、佐田や雨宮にさせておけばいいんですよ。」
雨宮「えー！？でもAが大変なら手伝うよ。」
貴方「大丈夫ですよ。ありがとうございます。休み休みしてるので。」
白咲「辛くなったら言うんだぞ。と言っても、君はあまり周りを頼らないだろうけどな。」
貴方「う…、そんなことは……。」
総介「あ、貴志部ー。ちょっとこっち来い。」
グループに別れず、その日食べたい人と食事を摂る様な、コミュニケーション力の高いチームだな、なんて考えていると、総介くんが貴志部くんを呼びつけた。
貴志部「どうした、総介。」
総介「マネージャー、足怪我してんじゃん。オレら多分新雲よりは部屋片付けてるし、色々間に合ってるだろうけどさ。」
雨宮「えっ！酷くないですか！？新雲だってそれなりに…！」
佐田「いや、雨宮。コイツらの部屋めちゃくちゃ綺麗だから。初日かってくらいだったぞ。俺らと一緒にするな。」
雨宮「そんなに…！？」
総介「マネージャーの仕事、もっと手伝えることないか？」
貴志部「うん…そうだな、その足が治る間だけでも……。何かあれば言って欲しい。」
貴方「本当に大丈夫だよ…？それに、こんなことで仕事できないなんて、そんな無責任なこと言えないよ。みんなも頑張ってるんだから、私もしっかりしないとね。」
アシェル「だーーーめですねぇAちゃん！！」
貴方「うわぁ！？出た毛玉！！」
アシェル「毛玉じゃなーーーい！！いい加減覚えて！」
貴志部「毛玉？」
貴方「あっっ…け、毛玉…服の毛玉が気になっちゃったなぁ〜〜なんて…あはは…。」
総介「ネットに入れて洗えば？」
貴方「そうだね…。わ、私少し用事を思い出した…。みんなご飯食べたら、遅れずに練習場へ行ってね。」
アシェル「ぐえぇｯｯｯｯ！！！Aちゃん！掴み方が乱暴！」
私は騒ぐアシェルを鷲掴みにして、昼食を途中放棄したまま宴会場を出た。
貴志部「…どうしたんだろうな？」
総介「さあ。でも合宿中マネージャーって大変だって言うし。」
快彦「他のチームなら、どんな手伝いしてるんでしょうね？」
貴志部「…喜多や神童に相談してみるか。」
総介「………毛玉…、ねぇ…。」
貴志部「何か言ったか総介？」
総介「いーや。アイツも大変だなと思って。」
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作者名：暁兔 | 作者ホームページ：
作成日時：2022年2月25日 13時
