Hide My Feelings Ⅱ【イナGO・イナクロ】 (ページ29)

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73話：不敵スマイル！ページ29

貴方「よし、部屋の掃除お終い。洗濯しに行こう。」

アシェル「あー、やっと終わった？」

貴方「お待たせ。ちゃっかり昼寝してたでしょう？アシェルも手伝ってくれたらいいのに。」

アシェル「僕が手伝うのは、君と契約したことだけだから。」

貴方「じゃあ今すぐ契約しよっか？」

アシェル「そ、それはダメ！僕にも魔術の使用制限があるから！」

貴方「そんなこと言って、面倒なだけでしょう？」

アシェル「ふ、ふーーんだっ。早く洗濯しなよ。」

貴方「はいはい。ねぇ、1つ疑問なんだけど。」

アシェル「なにー？」

貴方「アシェルは他の人には見えてないんだよね？私だけってことは、こうして話してると、私独り言話す変な人にならない？」

アシェル「それは大丈夫。僕の魔術は完全体だからね！周りからは何もしていないように見せるのだってお手の物だよ。」

貴方「魔術って便利なんだね。なんだか、怖いイメージがあったから。」

アシェル「用途によってかわるよ。」

貴方「ふぅん…。」

アシェル「突然の興味無い反応！！！」

貴方「あ…さっきさ、私が帰る条件に記憶を取り戻すことと、誰かを好きになるってあったでしょう？それが契約だったりする？」

アシェル「大枠はそんな感じ。記憶を消して、君がハッピーエンドを迎える世界に連れて行くってこと。」

貴方「それ以外の契約ってなると…なんだろう。」

アシェル「ふっふっふ〜。それは僕のお仕事に関係するから、今は言えないなぁ〜〜〜！」

貴方「聞いてないけどね。」

アシェル「手厳しいｯｯｯｯ」

アシェルは笑いながら頭上を漂っている。
この毛玉と契約する内容…今の状況を考えると、
友達を増やす…とか？でも、それならこの世界じゃなくても…。

サッカーやりたい、とか？……でも、私はサッカーやったことないし…。記憶はないけど、前の世界でもないと思う。ルールから知らないし。

貴方「やっぱり順を追って思い出すしかないか…。」

アシェル「あーーーっと！！Aちゃん！時間時間！」

貴方「えっ、あ！！昼ご飯！宴会場に行かなくちゃ！」

アシェル「早く行こう！！」

私は、この時のアシェルの不敵な笑みに気が付かなかった。