金髪彼氏【宮侑】

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「まだ俺の事そうやって思っとったんやな」


『そう思わせたんは侑やけど』


「は？全部俺が悪いみたいな言い方やめぇや」


『じゃあもう別れる？私たち』


「…………はぁ！？ちょ、訳分からんわ。待てや」





侑が私の手を引っ張って教室を出る。

…その手で私に触らんといてや。…気持ち悪い…。

もちろん必死に抵抗するねんけど、まったく意味があらへん。



ガラガラと空き教室に入って、鍵を閉める侑。






『…ちょっと！授業あるねんで、ええ加減にしぃや！』


「そんなんどうでもええわ」


『なに…もう手離して気持ち悪い』





そう言うとパッと手を離す侑。







キーンコーンカーンコーン







「……………」


『……………』





無言が続く。

















「……………」


『…なんもあらへんならココ連れてこんといてや！なんなん！』


「俺が何したか言うてみぃや！」


『浮気！』


「お前、俺がそんなことすると思っとんか」


『私、お前ちゃうんやけど』





侑はいっつも怒ったら私の事お前とかいうてくるんや。





『ずっっっっっっっと！侑は何しよったわけ？』


「はぁ？」


『…もう気持ち悪い…。』


「あ？何言うとんかさっぱりわからんわ」


『遊びとか…無理…気持ち悪いで』


「なんで俺が浮気したって思うんや」


『他の子とキスした口で、キスなんかされたくないわ。他の子ハグした体でハグされたくない。気持ち悪い。』


「はぁ！？そんなんしてへんわ！！
何を見てそういいよんか知らへんけど、勝手に自分の中でそう思うんやめてくれんか、迷惑やわ」





あの子とはどんな感じで出会って、どんな感じでハグして…キスして…手繋いで…。

私よりもっと優しい侑がそこにはおるんかな。




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