金髪彼氏【宮侑】

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「みんないっぱいくれるからめっちゃ嬉しいねん、ほんまありがと！！」


『…喜んでくれてよかった、ほなな』






侑よりええ反応してくれるんちゃうんかってくらい喜んでくれた治くん。

私が1個お菓子上げるだけであの喜びは、そんなに食べ物すきなんやなーって思うわ。







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教室に入ろうとしたら、誰かに腕を掴まれた。






「A、今サムに何渡してたん？」





今日の第一声がそれかい。





『うーん、友チョコ…てきな』


「…あ〜…。

…今日一緒に帰ろ！6時半には部活終わるから待っといてや〜」


『…え、でも侑他の子に誘われとんちゃん？』





なんで知っとん？って顔をする侑。





『やから、今日はその子たちと帰ってあげ。勇気出して誘っとんやで侑のこと』


「いややわ、断るで普通に。
やから待っといてな今日！一緒に帰ろうや！」







一緒に帰ることになってしもたら、その時に渡さんと、なんも作ってきてないん？ってなるよな？


まさに今さっき治くんにケーキわたしてしもたから、渡すもんない。


…やっばい。







『…いや、でもさ他の子達が…』


「ええねんって！一緒に帰ろ、待っといてな。終わったらすぐ行くから」






侑、遅いんやって。話しかけてくるん。






「な？先帰ったらあかんで」


『…ん。』


「？どしたん。…あ、用事ある？」


『いやないけど…』





いや、もう他の子と帰ってくれ侑。



そもそも今、隣に他の子がおる時に話しかけてくるんやったら何で今まで話しかけてくれへんかったん？


…てか、私と話さんまでして他の子と廊下でおるってどうなん。





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