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あれから、3日?4日くらいか。侑には会わんかった
いつファンの子達から嫌がらせされるかわからん恐怖とか
侑に謝ってもし許してくれへんかってらどうしようとか不安になることばっかりが頭の中支配すんねん。
侑に会った時に謝るシチュエーションを何回も頭の中でやってみたけど
本人目の前にして冷静に言えるか不安で不安で。
また言葉足らずで侑のこと傷つけてしもたらどうしようとか…
侑に話しかけて、ちゃんと謝らないかんのは分かっとるのに心のどこかで向こうから話しかけてきてくれんかなとか侑に甘えとんねん。
ほんまに、最低やな私は。なんも変わっとらん。
「今日ツムと一緒に帰ったらええんとちゃう?
多分喜ぶで誘ってやったら」
昼休み、治にそう言われた。
『それはファンの子にバレそうで怖いで』
「…多分なもうどうやってもバレると思うで…やからもう早いとこ侑に全部話した方がええ。」
わかっとる、わかっとる。
そんなこと分かっとるねん…。
自分から誘ったり自分から話しかけたり、そんなことする勇気がでんだけやねん。
『…誘えん』
「なんで?今日一緒に帰ろって一言言ったら大丈夫じゃん」
『だ、だってもし断られたりしたら…』
侑は絶対断らんやろな。
それも分かっとる。
ばったり会うか、侑から話しかけてもらうか。
それが1番自分的に楽やから…。ほんまに最低よな。
分かっとるけど…もう分からんのや
「しゃーないな。俺が代わりにツムに言うたろか?」
『…でもそれやとなんか…』
「なんやねん、じゃあ自分で誘えるんか?」
『…お願いします』
「へいへい、まぁ任せとき。部活終わる時間に校門おったげてな。」
了解と返事をすると、ちょうど昼休みを終えるチャイムがなった。
結果、自分から誘えずじまい。
…せっかく治が手伝ってくれるねん。ほんまに自分がちゃんとせな。ちゃんと謝らな。
「…あ。廊下」
お弁当を片付けて、席に着いた角名がそう呟いた。
廊下を見ると、5人くらいの女子と侑。
…見たくない見たくない見たくない。
わざと距離近くしてボディータッチして。付き合っとる頃やって何回そんなことされたか。
私が侑の彼女やったんで。
侑に触ってええんなんか私だけもん…。
「あれ、嫌がらせしてきた女子達?」
『…うん。窓閉めてくれん?』
そう言うとすぐに閉めてくれた角名。
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ぱんだ隊長(プロフ) - ナハマヤラさん» コメントありがとうございます。本当ですか、、、!嬉しいすぎます…!またほかの作品も出すかもしれないのでよろしくお願いします。 (2020年5月15日 0時) (レス) id: 5ed9493a57 (このIDを非表示/違反報告)
ナハマヤラ(プロフ) - 素敵な作品ですね。最後まで号泣でした。 (2020年5月15日 0時) (レス) id: eb3cd14925 (このIDを非表示/違反報告)
ぱんだ隊長(プロフ) - 夜白さん» コメントありがとうございます。本当ですかかか。嬉しいです。更新頑張ります。 (2020年5月13日 10時) (レス) id: 5ed9493a57 (このIDを非表示/違反報告)
夜白 - なんか…こう凄い良いですね(語彙力)泣きそうになりました…更新頑張ってください! (2020年5月13日 10時) (レス) id: 001681e7a1 (このIDを非表示/違反報告)
ぱんだ隊長(プロフ) - 三つ鱗さん» わわわっ。コメントありがとうございます。嬉しすぎます…!更新頑張ります。 (2020年5月13日 1時) (レス) id: 5ed9493a57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぱんだ隊長 | 作成日時:2020年5月12日 15時