元カノになった事情【宮侑】

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「お昼はもう食べたんか？抜いたりしたらアカンで」



『…あつ、む』



なんや？って優しい声で聞いてくれる




『…しんどい。』




「………………」




『…その優しさもうしんどい。』




「………すまん。嫌いなやつから言われたってウザイよな。もう、おれ教室もどるな。」





右手にバナナオレを持って教室に戻って行く侑。





ちゃう。ちゃうねん。

今私にそんな優しくして私はもうどうしたらええかわからんなってしんどいねん。

ウザイなんておもとらんよ。

ごめん。こんなダメダメな奴でごめんな。


侑に昨日のことやって…。酷いこと言うてごめんって…。









…私の心情って自分勝手や。


侑のこと嫌いになりたい。嫌い。って言うくせにそんなこと言うても嫌いになれんって分かっとる。


侑を避けとるんは、自分がまた嫌がらせされたりした無いから。


侑に全部話すこと、それが1番ええ方法って分かっとるのに、言おうとせんのはなんでなん。


自分でも自分が何考えとんか分からへん。



心のどこかで侑のせいにしようとしとるねん。

私の事嫌いになってくれん侑が悪い。って

何回、自分のこと最低な人間って思えばええば気が済むんや。





昨日と今日の24時間でこんなにも自分の頭の中がグチャグチャになって、言うとること考えとることめちゃくちゃになって。

もう、こんな自分嫌すぎるねん








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『ん。いちごオレ。ついでに治と角名にも買うてきたで』




「さんきゅさんきゅ！」


「たまには気が利くね。ありがと」


「は！？ほんまか！！！さんきゅうな！！」



治は毎回食べ物でやかましいやっちゃの。

食べ物ちゃうか、飲み物やこれ







「…んで？ツムおったん？」


『おった…けど、特になんも』


「話してへんの？」


『話したけど…なんかうまく話せんねん』


「まぁ、そのうち話せるようになるよ。ちょっと混乱しとるだけだと思うし」




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