金髪彼氏2【宮侑】

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頬とか、お腹とか、腕とか。

殴ってくる場所も、お父さんと同じや。









『……っ…やめ………』



「やめて欲しいなら、別れるって言うてくれへん？
…てかウケるわこれ笑」


「…ほら、はやく『別れます』って言いなって笑」


『…それだ…は言わへん、！………！った……』








…………あかん…このままやとほんまにやばい。

何とかしてこの男…を…

……おとこ…………男………





…嫌でもお父さんが思い浮かぶ。










『…もうだめっ………む、り……やめ…て…お願い』


「涙と鼻水と血で顔面グチャグチャやで？さらにブスやな。」


「…なぁ、はよ言えや。別れるって！ほら、はやく！」









そう言うてさらに蹴ってくる。









『……それは…いわ、へん………。っ…いたっい…』


「は？言わへんとずっと殴られるんやで？」


「…ちょ、もっと強く殴ってや」


「俺はええけど、骨折れるかも知らんでー。これより強殴ったら。」


「あー。ええやん。折ってええよ」


『……っ！…だめ…あかん、やめて…っ！』








体が震え出す。


…なんでこう…いつもこうなってまうんやろ…。

やっぱり私があかんのか…な、。









バンっ。とさっきより強く頬を殴られる。

お腹も殴られて、胃からなにか出そうな感覚に襲われる。



















『……ごめんなさ…、っい。…ゆるして…ゆるして…もう…ごめん…ごめんなさい…。』







「やから、別れるって言うたら殴るん辞める言うてるやろ」



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