金髪彼氏2【宮侑】

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『おはよー花！』


「おはおは！元気出た？」


『………いや、そうでもないねんけどまぁ…。』






元気が出たとかそういうわけじゃないねんけど、久々の外はめっちゃ気持ちいい。

スッキリするというか、やっぱ外の空気はええな。






「昨日、侑くんとなんか話したんか？」


『…まぁちょっと電話したで』


「昨日も言うたけどあんた嫌われてないからな」


『…まー明るく頑張るわ』








今日めっちゃ久しぶりに侑に会うな…

昨日電話で気まづかったんもあってめっちゃ緊張する……


侑見たら泣いてしまったらどうしよ、流石にやばいよなそれは。

…まぁそんなわけないか。














…そういや。私昨日学校行かへんかったから職員室に宿題提出しに行かなあかんのや……









『宿題提出せんとあかんから、職員室行ってくるわ』


「いってらー」









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『…うわっ！』


「…うおっ…」





曲がり角で思いっきり誰かとぶつかった。


反動で、宿題のプリントがバーっと散らばる。







『…す、すみません……』






散らばったプリントが、通行人の邪魔にならへんように急いで拾い集める。









「…すまん、俺も拾うで。」


『………………』








顔は見てへんからわからんけど……この声は絶対…







『………お、おはよ侑』


「おはよ、久しぶりに会うたな」























ポツポツと、プリントが濡れていく。



















「すげー全部このプリントの問題埋まっとるやん、俺全然分からへんからほぼ空欄やで」


『……うん…ｯ…』


「今から職員室？」









うん。と相槌を打つと、「ほな一緒に行こか」って言いながらポンポンって頭を撫でてくれた。

…それと…涙もサッてふいてくれた。





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