金髪彼氏2【宮侑】

. ページ3

.






「侑ーはよいこ、なんしてんねん」


『ちょ、俺の方見んといて！先行っとってすぐ追いつく！』


「嫌やわ、一緒にいこうで」


『あーなら5秒俺の方見んといて！』








クッキーの入った紙袋と…アレを背中に隠す。


正面から見たらわからへんけど、後ろから見たらモロバレ。

ここは察してくれA。絶対俺の後ろこんといてな。







「…なんや何隠してるん？」


『それは聞かんといてください』


「はい」笑







.







「よいしょっと」


『…階段登るん結構疲れたわ。』




隣に並んで、屋上前の階段の1番上に腰掛ける。




「……………」


『……………』








…あかん。

タイミング、！タイミング考えてへん！


そういや、なんて言うて渡したらええんやろ…。

















「…………ふっ。可愛ええな侑」


『は、はぁ！？全然嬉しないわ』


「はいはい」笑





そう言うて俺をマジマジと見てるくるA。






…流石に背中に何か隠しとるんはバレるか…。

…今日ホワイトデーやし。察せられとるな多分笑

















『………A、コレ。…………ん。』


「んふふっ。ありがとなぁ。なんやろなんやろ！」








…なんやめっちゃ恥ずい、めっちゃ恥ずいで。

クッキーの袋渡すだけでこんなにも緊張するんか…

いや、俺ダサすぎか。

…今日だけはイケメンでおるんとちゃうんか俺！！









「…！クッキーや！………今食べてええ？」


『ええで』


「侑が作ったん？」


『ま、まぁ…おん。ちょっとサムにも手伝うてもろたけどな』


「なんや侑、めっちゃガチガチやん笑 緊張してるんか？」


『…は、はぁ？！んなわけないやろ！俺はいつも通りや！』







パクっ。とクッキーを食べるA









「…んん！…………美味しいで、侑〜！」





そう言うて手足をじたばたさせるA。

3歳児かて！可愛ええけども！！





『ほんまか！！』


「うんうん。
ホワイトデー、侑なにくれるんやろって思いよって、まさか手作りやとはおもとらんかったわ。ビックリしたで！美味しいし！」


『よかったわぁ。渡すん緊張したねん。』




.

.→←.

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す