あれから ページ49
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でもそう言ったって、彼女の事実を受け入れるのには時間がかかったし、何なら今でも認めたくはない。
亜嵐「やっぱ超かっけー」
隼「ね、これ俺にちょうだい?」
玲於「ぜってーやだ」
隼「何で。いいじゃん」
玲於「良いわけねぇだろ」
その証拠に、彼女の両親から玲於くんの好きにしてと言われた離婚届は出してないから、今でも俺の左薬指には彼女と同じリングがある。
彼女と一緒に暮らしてたマンションも解約せずに、ずっとあのまま。
もうあの広い部屋での一人暮らしにもだいぶ慣れてきた。
マネージャー「失礼します、入りまーす…あ、いたいた玲於」
玲於「はい?」
マネ「さっき車で言いそびれたけど、今日取材入った」
玲於「取材?」
マネ「おい、明らかにだるそうな顔すんなよ(笑)」
玲於「いやー…何の取材っすか?」
マネ「某女性雑誌の単独取材。今度の映画のことについてな。向こうが来てくれるから13時に1階ロビーな。俺もまた言うけど、玲於も忘れんなよ」
玲於「はい、了解っす」
でも総じて、結局俺は何も変わっていないんだと思う。
もちろんあの時と比べると俳優業もグループ活動も忙しさを増してきた。
今ではネットアプリのレギュラーもあるくらい。
玲於「てか、亜嵐くん今日メンさんたちと一緒に来てないの?遅くね?」
亜嵐「あー、うん」
玲於「俺結構ギリギリで来たつもりだったんだけど。あいつら遅刻かよー」
亜嵐「いや、お前も来れるならもっと早く来いよ!って言いたいとこだけどまぁ今日は、ね」
マネ「亜嵐、そろそろ移動」
亜嵐「ん。よし、玲於行くか!」
玲於「は?どこに?」
急に大きい声を出したかと思うと俺の事をじっと見つめる。
玲於「俺今からストレッチするんだけど」
隼「はいはい、もうつべこべ言わず着いてきなって!」
なんだコイツら、マネージャーまで。
タピオカ買いに行く女子みたいな足取りで長い廊下を行く。
玲於「おはよーございます…って何だよ、いんじゃん」
会議室のドアを開ければ、まだ来てないと思ってたメンバーが普通にそこにいてスマホをいじったりしてる。
玲於「何してんの?」
メンディー「何してんのって。もー、玲於待ってたんだからな!」
玲於「何で?」
隼「メンさん!」
メンディー「あっ」
訳分かんないこと言い出したかと思ったらスタジオにいたメンバーが急に一列に並びだして、それに続いて亜嵐くんと隼も並ぶ。
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you(プロフ) - レイさん» レイさんコメントありがとうございます。十分に作品に浸っていただけたら嬉しいです\(^^)/このあともお楽しみください。 (2019年3月28日 22時) (レス) id: 6afcf836b3 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - なんとなく先がわかってしまったような気がして…すでに泣けてきます! (2019年3月28日 18時) (レス) id: ead29fc4e8 (このIDを非表示/違反報告)
saeco10(プロフ) - お返事ありがとうございます(^-^)この歌が好きなので、嬉しいです。引き続き楽しみにしております! (2019年2月28日 22時) (レス) id: f42b071ce0 (このIDを非表示/違反報告)
you(プロフ) - saeco10さん» saeco10さん、コメントありがとうございます。その通りです。オリジナルも入っていますが、基本的にYの歌詞に沿って書かせて頂いています。(ネタバレになってしまうかもですが、、笑)この後もぜひ楽しんでいってください! (2019年2月28日 10時) (レス) id: 6afcf836b3 (このIDを非表示/違反報告)
saeco10(プロフ) - Yをモチーフにされてるのかな?素敵(*´∇`*) (2019年2月27日 23時) (レス) id: f42b071ce0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:you | 作成日時:2019年2月24日 12時