やっぱり ページ26
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佐野玲於[ 今日仕事終わりメンバーと飯行くことになったから晩飯は大丈夫。多分、帰り遅くなると思うから先に寝てて ]
結婚生活が板に付いてきたある日のお昼、メンバーとそんな話になって彼女にLINEを送った。
だけど彼女のことだからきっと…なんて思ってたらやっぱり。
玲於「あっ、Aただいまぁ」
「おかえり。って、えぇ…玲於くんどうしたの」
玲於「先ねててよかったのにぃ。ぜったいおきてるとおもった」
隼「あーもう。ごめんねAちゃん、玲於返しに来た」
明日は午後からだけど、涼太くんだけ午前もあるからって、夜中1時半くらいに会がお開きになった。
「隼くんありがとう、ごめんね」
隼「いやこっちこそごめんね。玲於こんなにさせちゃって」
隼が俺を送ってってくれるとかなんとか言ってたのは覚えてるけど、正直家に帰ってきた時の記憶はほぼない。
「ほら玲於くん、靴!」
隼「玲於聞いてんの!ちゃんと靴脱げって」
もちろん靴を脱いだ記憶もない。
隼「よし、じゃあとりあえず玲於ベッドまで運んでいい?」
「はい、お願いします」
隼「寝室どっち?」
「えっと、こっちです!」
俺は隼の肩を借りながら千鳥足で移動して、ベッドへ着くなりちゃんとおやすみって言って布団を被ったらしい。
「本当迷惑かけてごめんなさい」
隼「マジで大丈夫だから!Aちゃんが謝ることじゃないし」
彼女が隼に謝っていたことも露知らず、直ぐに熟睡してたって隼が言ってた。
「あの私、玲於くんがここまで酔っ払ってるの見るの初めてで…」
隼「うん、正直俺らも」
「玲於くん何かあったんですかね…?」
隼「うーん…これは俺の予想だけど。玲於最近急に仕事増えて、多分パンクしちゃったんだと思うな。やめとけって言ったのにアホみたいに飲んじゃってさ。いつの間にかこんなになってた」
「そうですか…」
隼「まぁ俺らにさえ相談してくれないからさ、Aちゃん聞いてやってよ」
「はい。今日は本当にすみませんでした」
隼「こちらこそ。じゃあ、また!」
寝てる時に物音がした気がしたのは、隼が帰った音だったんだって話を聞いて分かった。
次の日頭痛で目覚めるともう彼女の姿はなくて、代わりに二日酔いに良さそうな朝飯とスマホにはLINEが2件。
[ 隼くんにちゃんとお礼言ってね ]
隼[ 玲於!Aちゃんに謝んなよ〜!]
彼女と隼からだった。
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you(プロフ) - レイさん» レイさんコメントありがとうございます。十分に作品に浸っていただけたら嬉しいです\(^^)/このあともお楽しみください。 (2019年3月28日 22時) (レス) id: 6afcf836b3 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - なんとなく先がわかってしまったような気がして…すでに泣けてきます! (2019年3月28日 18時) (レス) id: ead29fc4e8 (このIDを非表示/違反報告)
saeco10(プロフ) - お返事ありがとうございます(^-^)この歌が好きなので、嬉しいです。引き続き楽しみにしております! (2019年2月28日 22時) (レス) id: f42b071ce0 (このIDを非表示/違反報告)
you(プロフ) - saeco10さん» saeco10さん、コメントありがとうございます。その通りです。オリジナルも入っていますが、基本的にYの歌詞に沿って書かせて頂いています。(ネタバレになってしまうかもですが、、笑)この後もぜひ楽しんでいってください! (2019年2月28日 10時) (レス) id: 6afcf836b3 (このIDを非表示/違反報告)
saeco10(プロフ) - Yをモチーフにされてるのかな?素敵(*´∇`*) (2019年2月27日 23時) (レス) id: f42b071ce0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:you | 作成日時:2019年2月24日 12時