結婚式 ページ22
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隼「玲於、緊張してんの?」
「…してねぇよ」
メンディー「いや嘘つけ!(笑)」
裕太「自分ガッチガチに固まってるやん(笑)」
付き合って2年のこの日。
待ちに待ったこんな大切な日に、いつもと変わらない俺ら。
なんとも俺ららしい。
〜 ♪
迫力のある楽器の生演奏が小さな教会に鳴り響いて、それと共に大きな扉が開く。
『わぁ……』
お義父さんと一緒に現れた彼女。
バージンロードの向こうから俺に微笑むその笑顔に加えて、彼女のウエディングドレス姿はあまりに美しく、その場にいたみんなが息を飲んだ。
それはもちろん、俺も。
彼女がこだわってたそのふんわりとしたプリンセスドレスとやら。
それを選んだ時は絶対似合うだろうなって思ってたけど、実際に見るとまるで彼女のためにあるドレスかのよう。
こんなに綺麗なら、もういっそのこと俺の中だけに閉じ込めておきたいくらい。
それが無理ならせめて、式の前に俺にだけ見せてくれてもよかったのに。
彼女は勿体ぶって見せてくんなかったから当日見た時の衝撃は何倍も大きくて、本物の天使が舞い降りたかと思ったくらい。
本当に驚いたことを今でも覚えてる。
バージンロードを一歩一歩ゆっくりと進む途中でお義母さんがベールダウンをする。
娘のハレの日。
今にも泣きそうなお義母さんに、つられて俺も泣きそうになった。
亜嵐「おめでとう!」
涼太「Aちゃん、綺麗だよ!」
龍友「玲於もカッケーぞ!」
俺の周りにはうるさいくらい楽しいメンバーがいて
玲於「マジで、すげー綺麗」
隣には本当に素敵過ぎる彼女がいる。
俺が彼女を見つめてそう言うと、
「もうっ…」
可愛い照れ笑いをした。
玲於「ちょ、ガチで。ほんとにあんまこっち見ないで」
挙式中なのにノックアウト寸前な俺。
式に集中出来ず、彼女のことが気になって仕方ない。
「こっち見ないでってそれ、結構傷付く…」
玲於「いや待って違う違う。そういう事じゃなくて」
「ふふっ、分かってるよ?だって玲於くん耳真っ赤だし」
玲於「はっ…!」
彼女は、恥ずかしくなって思わず耳を抑えた俺に笑って
「玲於くん、ありがとう」
にっこりと微笑む。
玲於「はぁ、もう。何でそんな可愛いわけ?意味分かんねぇ」
ずるい、マジで。
逆ギレ紛いの俺の手を彼女はそっと包み込んだ。
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you(プロフ) - レイさん» レイさんコメントありがとうございます。十分に作品に浸っていただけたら嬉しいです\(^^)/このあともお楽しみください。 (2019年3月28日 22時) (レス) id: 6afcf836b3 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - なんとなく先がわかってしまったような気がして…すでに泣けてきます! (2019年3月28日 18時) (レス) id: ead29fc4e8 (このIDを非表示/違反報告)
saeco10(プロフ) - お返事ありがとうございます(^-^)この歌が好きなので、嬉しいです。引き続き楽しみにしております! (2019年2月28日 22時) (レス) id: f42b071ce0 (このIDを非表示/違反報告)
you(プロフ) - saeco10さん» saeco10さん、コメントありがとうございます。その通りです。オリジナルも入っていますが、基本的にYの歌詞に沿って書かせて頂いています。(ネタバレになってしまうかもですが、、笑)この後もぜひ楽しんでいってください! (2019年2月28日 10時) (レス) id: 6afcf836b3 (このIDを非表示/違反報告)
saeco10(プロフ) - Yをモチーフにされてるのかな?素敵(*´∇`*) (2019年2月27日 23時) (レス) id: f42b071ce0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:you | 作成日時:2019年2月24日 12時