意地っ張り ページ14
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そんな同棲生活は家具選びから始まり、雑貨や小物を置いてそれぞれが過ごしやすいベストな部屋にした。
こういうのって結構喧嘩しがちだけど、嬉しいことに俺の趣味と彼女の趣味はどことなく似てて、お互い嫌な気持ちにならずに、むしろ楽しみながら自分たちの空間を作っていった。
そんな部屋があって彼女がここにいて、楽しくないわけがない。
でももちろん、母親以外の人間と同棲すること自体が初めてだし。
予想していた通り幸せの中にも色んなことがあって、同棲し始めてからはいつだって模索ばかりだった。
そりゃあそれぞれの生活リズムがあるわけだし、環境の違いからくる価値観だったり、金銭感覚だったり。
付き合って別々で暮らしている時とはワケが違うって分かってはいたけど。
玲於「…しゃっ!いい感じ」
「ねー玲於くん」
玲於「よしよしよし…いけ!」
「玲於くーん」
玲於「あっ……うわ最悪、負けたし」
「ねぇ玲於くん!聞いてる?」
突然前から声がして見上げてみれば、仁王立ちする彼女の姿。
玲於「…何だよ急に。ビビらせんなって」
まじで、心臓飛び出るかと思ったじゃん。
「別に急じゃないよ。さっきからずっと呼んでるけど、全然反応してくれないし。まだゲームやるの?」
玲於「いや、こいつマジで強ぇの」
「そうなんだ。私先にスーパー行っちゃうよ?」
玲於「んー待って。もう終わる」
「それいつも言うけど、それで終わった試しないよね」
玲於「そうかもしんないけど、次は勝つからもうちょっと…」
とりあえず、こいつ倒してから…
「もういい。私先行く」
玲於「はっ?ちょ」
そんな感じで、俺のゲームの時間が長いだとか
「本当ありえないんですけど。楽しみにしてたのに」
玲於「Aが先に言ってくれればよかったんじゃねーの?」
そっぽ向いてふてくされてる彼女。
いやこれ、俺悪くなくね?
「まず普通聞くでしょ。これ食べていい?って。っていうか人のなんだから分かるでしょ、それくらい」
やけに挑発的なその言い方にイラッとして
玲於「は?んなの分かんねぇよ」
俺も言い返す。
「へぇ、玲於くんは冷蔵庫に入ってるものが自分で買ってきたものかも分かんないんだ」
玲於「何だよその言い方。ムカつく」
「ムカつくのはこっち」
何で私のプリン食べたのとか、くだらないことで口喧嘩することもあった。
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you(プロフ) - レイさん» レイさんコメントありがとうございます。十分に作品に浸っていただけたら嬉しいです\(^^)/このあともお楽しみください。 (2019年3月28日 22時) (レス) id: 6afcf836b3 (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - なんとなく先がわかってしまったような気がして…すでに泣けてきます! (2019年3月28日 18時) (レス) id: ead29fc4e8 (このIDを非表示/違反報告)
saeco10(プロフ) - お返事ありがとうございます(^-^)この歌が好きなので、嬉しいです。引き続き楽しみにしております! (2019年2月28日 22時) (レス) id: f42b071ce0 (このIDを非表示/違反報告)
you(プロフ) - saeco10さん» saeco10さん、コメントありがとうございます。その通りです。オリジナルも入っていますが、基本的にYの歌詞に沿って書かせて頂いています。(ネタバレになってしまうかもですが、、笑)この後もぜひ楽しんでいってください! (2019年2月28日 10時) (レス) id: 6afcf836b3 (このIDを非表示/違反報告)
saeco10(プロフ) - Yをモチーフにされてるのかな?素敵(*´∇`*) (2019年2月27日 23時) (レス) id: f42b071ce0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:you | 作成日時:2019年2月24日 12時