32.さて、夢主は誰の腕に？ ページ40
グイグイと上下に痛くなるほど強く綱引きをされるAの体。Aは性格に似合わず、ホロリと涙が一粒流れた。
イ「！」
Aの顔がよく見えているイゾウは瞬時にそれに気づき、焦り気味にパッと手を離した。
マル/貴「「！！」」
バランスを崩したマルコは後ろに倒れ、Aは厚いマルコの上にポスリと倒れた。
貴「イゾウ！ありがとう！」
Aはすぐに立ち上がり、イゾウに駆け寄った。するとヒョイッとイゾウはAを抱き上げた。そしてグイッとAの頬に流れた涙を着物の裾で拭き取った。
イ「悪かった…大丈夫か？」
貴「うん……」
マル「…すまん…俺も大人気なかったよい…」
貴「…おう」
マル「……………」
少しシュンとした表情を見せるA。大の大人に綱引きをされればそうなるであろう。いや、Aでなければ胴体が千切れていただろう。
貴「……はぁ…」
キュッとイゾウの胸板に顔を埋めるA。
そして胸板から顔を出したと思えばこれ以上無いほどの怒った表情で
貴「本当に痛かったんだからな…」
マルコとイゾウを交互に睨みつけた。
イ/マル「「すまなかった/よい」」
ティ「ゼハハハハハハ！マルコ隊長もイゾウ隊長も、Aには敵わねぇなぁ！」
笑いながらティーチがズカズカと近づいて来た。Aはティーチを睨み、イゾウは内心少し警戒しながらもいつも通りの表情でティーチを見た。
まだ何も知らないマルコは呆れたようにティーチを見つめた。
ティ「ほとんどが酔いつぶれちまってもう残ってるモンも少なくなってよぉ！俺は部屋に戻って寝ようと思ってなぁ！A！一緒に寝ねぇか！？」
貴「え、ヤダ」
ティ「ゼハハハハ！連れねぇなぁ！」
大口で笑い、ティーチは自分の部屋へと帰って行った。
マル「……寝ようと誘いに来ただけかよい…」
「はぁ」とため息を吐くマルコ。
警戒を解き、肩を下ろしたイゾウとA。
マル「…？2人ともどうかしたのかい？」
マルコの問いかけにイゾウとAは同時に顔を見合わせ、スッとマルコに視線を戻した。
イ/貴「「いや、なんでも」」
マル「………………そうかい」
不思議そうにイゾウとAを見つめるマルコ。
「おーい、お前らー！」
誰かが元気に走って来た。
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AIBR(プロフ) - キョウヤさん» 本アカのAIBRです！コメントくださりありがとうございます！是非続編もご覧ください！ (2018年7月15日 22時) (
レス) id: bb6c265a64 (このIDを非表示/違反報告)
AIBR(プロフ) - 紅葉さん» 返信かなり遅れてしまい申し訳ありません！本アカのAIBRです！楽しんでくださりなによりです！これからもよろしくお願いします！ (2018年7月15日 22時) (レス) id: bb6c265a64 (このIDを非表示/違反報告)
キョウヤ - すっごく面白いです！自分の好みドストライクです！これからも頑張ってください！ (2018年7月15日 22時) (レス) id: 17f85bd3aa (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - す、すごいです！ものすごく、ものすごくおもしろいです！ (2018年2月19日 23時) (レス) id: cfdb26c000 (このIDを非表示/違反報告)
AMA(プロフ) - 藍玉さん» ありがとうございます！もう続編は出ておりますので最後の「作者から」を見て、続きを見るからどうぞご覧ください！ (2017年9月4日 23時) (レス) id: 9e7b2101f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AIBR x他1人 | 作成日時：2017年7月30日 19時
