16.悪夢は消えないよな… ページ18
走る足音 乱れる息使い 逃げ惑う家臣たち。
燃える音 焦げの匂い ……叫び声
『私』を抱いて逃げる母
母「はぁ…！はぁ………A！」
『お母様！どうしたの!?』
幼い『私』。
母「ごめんなさいね」
謝る母の目には涙。
『？？』
母「もう少し…はぁ…はぁ」
なんの匂いも…
なんの音も聞こえない程…''王宮''からは遠かった。
母「お父様………平和ボケでもしてたのかしら？」
震える声で、涙まみれの笑顔で。母はそう言った。
母「どんなに平和でも…相手の国は問答無用よね………恐らくだけどね…貴方も殺されるかも知れない…でも、この''春島''の桜の森なら隠れられるでしょう？」
『何があったの？？お母様…』
母「よく聞いて。私の命も長くない…から。」
『？？』
母「お父様は戦争に負けたの。戦争の原因は…私たちの無力さ…」
『…？』
母の表情は本気だった。
母「貴方のいいや、私たちの''力''のせいで…戦争は起こったのですもの………死んでしまったみんなのために…貴方だけでも生きなさい！」
『？？？？？』
母「貴方は唯一チェブロサム家の生き残りとして…生きて…………貴方はお父様もお母様も命をかけて守った命…」
『お母様？……わからないよ…何が言いたいの…』
すると母は笑って『私』のホッペにキスをした。
母「…貴方は私たち一族の…【桜の愛子】だから」
『？？…どういうこと……？』
母「それはー………」
パチリ
Aは目を覚ました。
辺りはまだ暗い。
貴「(夢…？懐かしい…嫌な夢……アレから母さんも死んで…一晩中泣いたっけ。それからレイリーに会って………あれ、結局【桜の愛子】ってなんなんだろう？)」
考え事をしているとコツリと足音が聞こえた。
小さな声で…
マル「起きてるかい…？」
貴「起きてる…」
マル「話がある」
貴「隣どうぞ」
するとマルコはゆっくりとAの隣に座った。
マル「ウチの船は悪くはねぇだろい？」
貴「悪くは無い…でも1人の方が気楽だな」
マル「1人……そうかい…1人よりはみんなといる方が心強いがねい」
貴「そうだな…あ、そうだマルコ。聞きたいことがあるんだが……」
マル「なんだい？」
貴「桜の愛子って知ってるか？？」
マルコは頭に「？」を浮かべ、少し考える。
マル「あー、聞いたことはあるねい…桜の愛子。春島の唯一の王族…チェブロサム家が滅ぶまで守りぬいたチェブロサム家の娘。」
Aはマルコの話に耳を傾けた。
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AIBR(プロフ) - キョウヤさん» 本アカのAIBRです！コメントくださりありがとうございます！是非続編もご覧ください！ (2018年7月15日 22時) (
レス) id: bb6c265a64 (このIDを非表示/違反報告)
AIBR(プロフ) - 紅葉さん» 返信かなり遅れてしまい申し訳ありません！本アカのAIBRです！楽しんでくださりなによりです！これからもよろしくお願いします！ (2018年7月15日 22時) (レス) id: bb6c265a64 (このIDを非表示/違反報告)
キョウヤ - すっごく面白いです！自分の好みドストライクです！これからも頑張ってください！ (2018年7月15日 22時) (レス) id: 17f85bd3aa (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - す、すごいです！ものすごく、ものすごくおもしろいです！ (2018年2月19日 23時) (レス) id: cfdb26c000 (このIDを非表示/違反報告)
AMA(プロフ) - 藍玉さん» ありがとうございます！もう続編は出ておりますので最後の「作者から」を見て、続きを見るからどうぞご覧ください！ (2017年9月4日 23時) (レス) id: 9e7b2101f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AIBR x他1人 | 作成日時：2017年7月30日 19時
