�─，悗辰櫃鎧�務員 ページ10
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「事務員の小松田秀作です、よろしくお願いします！」
「あ……A、です。こちらこそよろしくお願いします」
事務員の制服に着替えた私は、このへっぽこ事務員さんと二人で正門近くの掃き掃除をすることになった。
「あぁ、そういえばこれを」
小松田さんは掃除を始める前に、入門表と筆を手渡してきた。
いつ侵入してきたか気づかなかったです、なんて笑いながら。
うっわぁぁぁぁぁ本物だぁぁぁぁ、どうしようこれ本当に書いていいの!?
震える手でそれらを受け取り、ゆっくりと筆を走らせて〈A〉と記入する。
こんな風に手元の用紙に、しかも筆で記名するなんて慣れていないから、字が団蔵状態。
小松田さんは満足そうにそれを受け取って、それから箒を持って掃除を始めた。続いて私も箒を手にとる。
「ひゃーさむぅい！ こんな日は皆で、温かいお餅でも食べたいですねぇ」
「あはは、ほんとですね……」
……。
あぁもうこの私の低コミュ力め、目の前のこんなにも可愛い事務員小松田秀作くん１６歳が喋りかけてくれたというのに会話が途切れちゃったよどうするよ。
「あ……あの、」
「？」
「私、こんなところに居て大丈夫なんでしょうか。 みんな怒ってるみたいだったし、幻術、が、どうとか、その……」
とっさに出てきたのは、いかにもネガティヴな質問だった。
あああ小松田さん困った顔しちゃった……どうしようどうしよう。
「うーん、僕も詳しくは知らないんですよねえ。ちょっと変だなぁとは思うけど……」
学園長先生は、何故身元もわからないような怪しい女を事務員にすると言ってくださったんだろう。
八左ヱ門が私のことを敵じゃないと主張する理由もわからない。
うーん。
この状況が明らかにおかしいことはわかるんだけど、上手くまとめて説明が出来ないっていうか――
「あなたがもし学園に侵入した暗殺者だとして、学園長先生がそれに気づいていたのなら――
いくら監視が付いているとはいえ、この僕一人に任せてこんな所を掃除させたりしないんじゃないかなぁと思います」
小松田さんはそう言って眉を下げた。
そして箒を地面に走らせながら、今日の朝――私が人間になった時のことをぽつりと話し始めた。
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よしのや(プロフ) - No.0さん» コメントありがとうございます、頑張ります!!(*´ｪ`*)最近更新頻度が落ちてて申し訳ないです、気長にお待ちいただけると嬉しいです…！m(_ _)m (2019年5月6日 8時) (
レス) id: fe1483e79b (このIDを非表示/違反報告)
No.0 - 始めてのジャンルだ〜！読むのが楽しみです！更新がんばってください！応援してます。 (2019年5月2日 22時) (レス) id: 70509151e8 (このIDを非表示/違反報告)
よしのや(プロフ) - ごままぐろさん» わぁぁありがとうございます、すっごく励みになります!!!!（〃ω〃）ところどころギャグ路線に走ってみましたが、真面目とギャグの温度差が物凄いことになってしまいました……笑 (2019年3月13日 23時) (レス) id: 6e21aa2086 (このIDを非表示/違反報告)
ごままぐろ(プロフ) - 天女ものとは少し違って、面白くて好きです笑 (2019年3月13日 18時) (レス) id: 6c83279883 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしのや | 作成日時：2019年2月23日 17時
