�� 神様の聞き間違い ページ3
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そう考えると、いろいろ辻褄が合うなぁ。
耳は聞こえるし体温も感じる。私、生きてる。
それにしても、意識を失う間際望んだのは、忍術学園の食堂のイス、だったはずなのに……。
神様も聞き間違い、するんだ……。
まあ私、滑舌悪いし仕方ないか。
「雷蔵わりぃ、俺の分の昼食そこ置いといてくれないか」
「うん、わかった」
それにしても、リスかあ。このまま生物委員会で飼われちゃったりなんかして、短命を全うするのも悪くないな。
ああでも色んな都合で飼えなかったりして、野生に還される可能性もある。平成生まれの現代っ子は、室町の森じゃあ生きていける気がしないよ……。
「でもコイツ、ずっと動かないみたいだぞ」
「これだけ人がいても目を開けない、もしかしたら……モソ」
まってまって、私ちゃんと生きてるよ。生きてる……よね？ うん、生きてる。声も聞こえてるし、思考も働いてる。
たのむ私の体、動いてくれ――っ!!
「いや、若干……息はしているように見えます。七松先輩、その子こっちにいいですか」
途端、私は小平太の手から優しく降ろされた。
……あっ、ここは……、はっちゃんの手のひら!?!?
「――あぁよかった、生きてる。よーしよしよし」
ゆっ、指先で、頭を優しく撫でられてる!?!? ありがとうここで死んでも良い!!!!! もう死んでるようなものだけど!!!!!!!
茫然自失。
アニメショップで購入し延々と毎日眺めていた八左ヱ門のグッズ、初めて見た八左ヱ門のメイン回、原作コミックで八左ヱ門が裏表紙に載った時の興奮と喜び……全てが走馬灯の様に脳内を駆け巡った。
もし私が死んでいるなら、きっと今頃家族にオタクバレしてるんだろうなぁ、と悲しみと悔しさの入り混じった涙が零れそうになる。
棺桶にグッズを一緒に入れるか、墓前にグッズを供えてくれたら私、成仏できそうな気がする。
気がつくと、あまりの興奮に目が開いていた。
体も動かせるようになっている。
ぼんやりとした視界は次第にくっきりと見えていって、気がつくと目の前にいたのは、今まで画面やページの向こうの存在だった――灰色の痛み髪と、きりっと太くて印象的な眉毛、そして見つめてくるのは大きな瞳。
「おほーっ、起きた。よかったなぁ」
本物の五年ろ組生物委員会委員長代理、竹谷八左ヱ門。
にっこり笑顔で、私の目覚めをお出迎え。
五臓六腑が、お祭り状態。
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よしのや(プロフ) - No.0さん» コメントありがとうございます、頑張ります!!(*´ｪ`*)最近更新頻度が落ちてて申し訳ないです、気長にお待ちいただけると嬉しいです…！m(_ _)m (2019年5月6日 8時) (
レス) id: fe1483e79b (このIDを非表示/違反報告)
No.0 - 始めてのジャンルだ〜！読むのが楽しみです！更新がんばってください！応援してます。 (2019年5月2日 22時) (レス) id: 70509151e8 (このIDを非表示/違反報告)
よしのや(プロフ) - ごままぐろさん» わぁぁありがとうございます、すっごく励みになります!!!!（〃ω〃）ところどころギャグ路線に走ってみましたが、真面目とギャグの温度差が物凄いことになってしまいました……笑 (2019年3月13日 23時) (レス) id: 6e21aa2086 (このIDを非表示/違反報告)
ごままぐろ(プロフ) - 天女ものとは少し違って、面白くて好きです笑 (2019年3月13日 18時) (レス) id: 6c83279883 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしのや | 作成日時：2019年2月23日 17時
