�院．妊�ナータイム ページ20
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お昼になったら、食堂へ行っておばちゃんのおいしいご飯をいただけるかも――なんて淡い期待をしていたのは、ついさっきまでの話。
現実はそんなに甘くなかった。
「これ以上学園内に騒ぎを広げるわけにはいかないので、寝食はここでするように」
二人に半ば強制的に連れて行かれたのは、忍術学園の奥深くにある、木々に囲まれた小屋のような建物だった。
「来客用の庵だ、今はあまり使われていないが」
中に足を踏み入れると、床が少しだけ軋んだ。続けて、二人が部屋に足を踏み入れる音が聞こえる。
広さは五畳ほど。隅に小さくて低い机が一つあるのみ。押し入れには、布団が一組入っているらしい。
振り返ると、文次郎がこちらをギョロリと睨んだ。そんなに警戒しなくてもいいのに……。
「これは我々六年生の判断だ。学園長先生は自由にさせていいと仰っているが、素性の知れないお前を学園内でウロチョロさせる訳にいかん」
「ウロチョロって……かわいい」
「あ"ぁ!?」
しまった、思わず心の声が口に出てしまった――!!
「そう怒るな文次郎。――とりあえず、今日は食堂で粥を用意していただいた」
そう言って仙蔵が、私の両手ほどの大きさがある丼を机に置いて、白いしなやかな指で蓋を持ち上げた。
ほかほかと湯気がたつ、美味しそうなお粥。
食べたい、できるだけ冷める前に。
ちらっと二人の方を見る。
「早く食え、我々も暇じゃあない」
その言葉を素直に聞き入れることにして、低い机の前に正座をした。
「いただきます！」
このご時世、食べ物に対して警戒したほうがいいんだろうけど――今の私では理性より、空腹のほうが勝ってしまった。
「美味っしい……」
「本当はこんなにもてなすつもりは断じてない。が、保健委員長が『倒れてたあとなんだから体にいいものを食べさせてあげて』と主張してきたからな」
伊作が……？ そういえば私、伊作が持ってきた粉を被ってからこうなったんだっけ。あの粉、結局なんだったんだろう……。
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よしのや(プロフ) - No.0さん» コメントありがとうございます、頑張ります!!(*´ｪ`*)最近更新頻度が落ちてて申し訳ないです、気長にお待ちいただけると嬉しいです…！m(_ _)m (2019年5月6日 8時) (
レス) id: fe1483e79b (このIDを非表示/違反報告)
No.0 - 始めてのジャンルだ〜！読むのが楽しみです！更新がんばってください！応援してます。 (2019年5月2日 22時) (レス) id: 70509151e8 (このIDを非表示/違反報告)
よしのや(プロフ) - ごままぐろさん» わぁぁありがとうございます、すっごく励みになります!!!!（〃ω〃）ところどころギャグ路線に走ってみましたが、真面目とギャグの温度差が物凄いことになってしまいました……笑 (2019年3月13日 23時) (レス) id: 6e21aa2086 (このIDを非表示/違反報告)
ごままぐろ(プロフ) - 天女ものとは少し違って、面白くて好きです笑 (2019年3月13日 18時) (レス) id: 6c83279883 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よしのや | 作成日時：2019年2月23日 17時
