肆拾弐話 ページ44
…
『宗教とは、言い換えれば神を"王"に据えた絶対的な君主主義とも言えるだろう?』
「…つまり?」
『はァ…この島の"王"に成りたがっている奴らが果たしてその存在を許すかい?』
「なるほど、確かに神託だ〜!なんて言われて反旗を翻されたらたまったもんじゃねェな」
ルフィやウソップたちもようやく合点がいったのかウンウン頷いている。
『その通り。奴等は突然島に現れたんじゃあない、牧師として島民を欺きずっと
マフィアに与する者が島民と近い環境に身を置き、反乱因子の芽をその肌で感じることで未然に防いできたのだろう。
「だからあの人を通してこっちの行動が筒抜けだったわけね…A、ごめん!!」
ナミの謝罪を気にするふうもなくAは見えない何かを払うように手をひらひらと振った。
『善いよ、君たちの自由度を計算に入れていなかった私の落ち度だ。幾らでもやりようはあるさ』
予想外の闖入者は確かに障害ではあったが、もたらしたモノはそれを補って余りある。
使えるモノも使えないモノも、何もかもを利用して生きてきたAにとって特に問題となることでも無い。
「なァ今度はおれたちもマフィンのとこ行くぞ!」
「そうだな、このキャプテン・ウソップ様に任せておけば万事解決ってもんよ!!」
瞳に闘志を燃やして決然と言い放ったルフィとウソップをAは半信半疑の表情で見つめる。
たじろいだウソップは虚勢を張るように大声を上げた。
「なんだよやる時はやるんだぞおれだって!」
『あぁ構わないよ』
「ダメって言っても行くからな…!…あれ?いいのか?」
メリー号で一度彼らと別れた際、同行を拒否されたことを覚えていたのか聞いておいて戸惑っている。
『はァ…君たちを野放しにした方が面倒事が増えるからね』
「へッ、わかってきたじゃねェか」
『煩いな毬藻くん』
344人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まどろみマフィア(プロフ) - ぽ、ぽぽぽぽぽポートマフィア?!なんですと?!ギュフフィンフィン(ポトマが出てきて歓喜中の中也推し) (1月25日 0時) (レス) @page37 id: 2cd01fe314 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:翠 | 作成日時:2022年11月7日 10時