ないものねだり ページ4
今思えばあの年頃の女の子特有の世間話のようなもの
そんな風に捉えて流してしまえばよかった
『えっ…え！わたっ私がエドのこと好き？！？』
この時の私はいきなりそんなことを言われたものだから気が動転してしまっていた
ウ「うん ずっとエドのこと見てるし一緒にいると嬉しそう…それに＿」
『そっそう…なのかな…？ごめん最後の方聞こえなかった何って言ったの？』
ウ「えっ？！な、何でもないわ！あはっ、あははは！」
ウ(あっぶなかったー！！このことは秘密なんだった…)
＿アルのアプローチにも気が付かないし
その日からなんだかエドを見ると緊張してしまって避けてしまう日がしばらく続いた
エ「なぁ！Aお前最近オレのこと避けてるけど何かお前にしたか？」
『なんでもない…』
エ「なんでもない訳がねぇだろ」
『だからなんでもないってば』
エ「っ…オレはお前を心配し『もう！そっとしといてよ！エドには関係ないの！』…あっそ」
『あっ…エ、エド…そのっ』
エ「オレは関係ないんだろ オレは心配して言ってるのに…お前本当に“冷たい奴”だよな」
『あ…』
今思い返すととてもくだらない口喧嘩だったと思う
けれど幼い私には
私に背を向けて“冷たい奴”だと言う彼の言葉が
思ってもいないことを言ってしまう私を見るのが
とても辛かった
それからは彼、エドワードと関わる事がめっきり減った
アルフォンスやウィンリィと遊ぶことも無くなってしまった
ただエドを見たくなかった
私にはもう向けてくれないであろう笑顔を、あの二人に向けているのを見るのはとても胸が苦しくなる
それに最近気づいてしまったことがある
＿彼、エドはウィンリィのことが好きなのではないか
少し考えればすぐ分かる
素直になれないからと冷たい言葉を投げかけてくる奴と、明るく元気で誰にでも優しい彼女
比べるまでもなくウィンリィの方がいいに決まってる
窓の外を見ると遠目であるものの、ウィンリィに何かを言われたエドは顔を赤く染めている
『…』
いつだったかお母さんに言われた言葉を思い出す
＿母「女の子は皆物語のヒロインなのよ どんなに辛いことがあったとしても必ず王子様がお迎えに来てくれるわ」
きっとこの物語のヒロインは“彼女”
私も彼女のように素直になれていたらヒロインになれていただろうか
『うそつき…』
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パンダ丸(プロフ) - 奏さん» ありがとうございます！なるべく更新出来るように頑張ります！ (2022年10月13日 20時) (
レス) id: aa6cd4977a (このIDを非表示/違反報告)
奏 - 僕は、ハガレンの、小説は、初めてだったのです！面白かったです！更新待ってます！頑張ってください！ (2022年10月13日 19時) (レス) @page22 id: 59220ffc51 (このIDを非表示/違反報告)
パンダ丸(プロフ) - 結茜さん» そう言ってもらえると嬉しいです…亀更新ですが何卒よろしくお願いします！ (2022年9月24日 0時) (レス) id: aa6cd4977a (このIDを非表示/違反報告)
結茜(プロフ) - この物語好みすぎます…！作者さんすごすぎ丸 (2022年9月23日 23時) (レス) id: abbeda8583 (このIDを非表示/違反報告)
パンダ丸(プロフ) - 十和さん» ありがとうございます！亀更新ですがこれからもよろしくおねがいします！！ (2022年9月16日 20時) (レス) id: aa6cd4977a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パンダ丸 x他1人 | 作成日時：2022年8月13日 16時
