手紙 ページ20
母「Aー！あなた宛にお手紙が届いているわよ…あら？差出人が書いていないわね…」
『手紙？』
ウィンリィが家に来なくなって2日がたったある日一通の手紙が私の元へ送られてきた
母「一応あなた宛だから渡しておくけど万が一にもおかしな内容とかだったら迷わず捨てなさい 後でお母さんに話せるようなら教えてちょうだいね」
そう言って母はキッチンにもどっていった
それにしても私宛に手紙が届くだなんて珍しい
その手紙は上質そうな封に達筆な字で私の名前がはっきりと書かれていた
何処かで見たことがあるような文字に少し冷や汗が出たのを感じた
『………これは』
それは以前両親の仕事に同行した際に会った大きな病院を営んでいる方からのお手紙だった
それに問題はない
問題はその内容にあった
内容を要約すると自分達の息子と会ってみないか
詰まる所“縁談”のお誘いだろう
あの人達はとても良い方々だっしそんな彼らのご子息だ
それに加え将来は医者という約束された安定の生活
普通ならば喜んでこの縁談を受けるだろう
けれど私は………
ガチャ
母「Aお手紙は誰からだった？」
紅茶を淹れてくれたのだろう
トレイにティーカップが乗っておりとてもいい匂いが部屋を包んだ
『…お手紙は以前お会いしたパーメル婦人からだった』
街でも腕前が良く気立ても良いと評判の医者トム・パーメル
その妻ロザリー・パーメル
母「あら！ロザリーさんからお手紙だなんて…私にも見せてくれる？」
特に隠すほどのものでもないしいずれ知れるのだから手紙を母に手渡した
最初はどんな内容なのか、またお茶したいわねなどと浮足立った様子の母も、手紙を読み終わる頃にはその顔は緊張が見て取れた
母「…縁談、かしらねぇ」
母もそう思ったようで何かをとても考えているようだ
『もしそうだったとしても私は受けないから』
とても険しい顔をしている私の顔が鏡に写る
母「そう…ね…あなたもまだ子供だもの婚約だとしても早いわ」
その言葉に安堵した
母「一応聞いておくわ…この縁談を断りたい理由」
『…………私には想い人がいるからよ』
言ってしまった
いや、あの母の事だ気づいていただろう
母「それはエドワード君、だなんて言わないわよね」
背すじが凍った
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 61人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
パンダ丸(プロフ) - 奏さん» ありがとうございます！なるべく更新出来るように頑張ります！ (2022年10月13日 20時) (
レス) id: aa6cd4977a (このIDを非表示/違反報告)
奏 - 僕は、ハガレンの、小説は、初めてだったのです！面白かったです！更新待ってます！頑張ってください！ (2022年10月13日 19時) (レス) @page22 id: 59220ffc51 (このIDを非表示/違反報告)
パンダ丸(プロフ) - 結茜さん» そう言ってもらえると嬉しいです…亀更新ですが何卒よろしくお願いします！ (2022年9月24日 0時) (レス) id: aa6cd4977a (このIDを非表示/違反報告)
結茜(プロフ) - この物語好みすぎます…！作者さんすごすぎ丸 (2022年9月23日 23時) (レス) id: abbeda8583 (このIDを非表示/違反報告)
パンダ丸(プロフ) - 十和さん» ありがとうございます！亀更新ですがこれからもよろしくおねがいします！！ (2022年9月16日 20時) (レス) id: aa6cd4977a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：パンダ丸 x他1人 | 作成日時：2022年8月13日 16時
