跡形も残さない ページ16
『…何これ』
次の日の朝煙の匂いで目が覚めた私は匂いのする場所へと足を運んでいた
そこにあるはずの家は炎に包まれておりそれを二人はじっと見ていた
ピ「A来てたのか…」
木の陰に隠れて見ていた私に話しかけてきたのはおばあちゃん
『ねぇ…あれ何してるの』
ピ「後戻り出来ないようにしてるんだろうね…あたしゃもうあんな事が起きないように静かに暮らしてほしかったんだがね」
『そっか…』
何だかここに居たらいけない気がする
あの家と同じように私の中の何かが燃えていくような
その何かも跡形もなく燃え尽きてしまうのだろうか
その形状さえも残さず
そこに存在していたことさえも跡形もなく
ピ「帰るのかい」
『うん…』
何だか可笑しい
あの事件からよくこの違和感を感じるようになった
何かは分からないが大切なモノが消えていくような
でもその大切なモノが何なのかさえ分からない
気づいたら私は寝てしまっていたようで、朝日の眩さに目を細めながらベッドから起きた
『あ…これ渡しそびれちゃったな』
本当なら昨日エドに渡そうとしていたアーティチョークとワスレナグサの小さな花束
しかし渡さなくて正解だったかもしれない
もし…もしも意味を知っていたなら重荷になる可能性だってあるし
どのみち私からだと知れば彼は受け取らなかっただろうし…
『…我ながら女々しい奴』
行き場を失った小さな花束を部屋の花瓶に埋けながらそう呟いた
アーティチョークの花言葉は、「警告」 「独立独歩」 「傷つく心」 「傷つく恋」 「そばにおいて」 「孤独」 「厳格」。
ワスレナグサの花言葉は「私を忘れないで」、「誠の愛」、「真実の友情」。
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パンダ丸(プロフ) - 奏さん» ありがとうございます！なるべく更新出来るように頑張ります！ (2022年10月13日 20時) (
レス) id: aa6cd4977a (このIDを非表示/違反報告)
奏 - 僕は、ハガレンの、小説は、初めてだったのです！面白かったです！更新待ってます！頑張ってください！ (2022年10月13日 19時) (レス) @page22 id: 59220ffc51 (このIDを非表示/違反報告)
パンダ丸(プロフ) - 結茜さん» そう言ってもらえると嬉しいです…亀更新ですが何卒よろしくお願いします！ (2022年9月24日 0時) (レス) id: aa6cd4977a (このIDを非表示/違反報告)
結茜(プロフ) - この物語好みすぎます…！作者さんすごすぎ丸 (2022年9月23日 23時) (レス) id: abbeda8583 (このIDを非表示/違反報告)
パンダ丸(プロフ) - 十和さん» ありがとうございます！亀更新ですがこれからもよろしくおねがいします！！ (2022年9月16日 20時) (レス) id: aa6cd4977a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パンダ丸 x他1人 | 作成日時：2022年8月13日 16時
