RM ページ25
それから色々と見て回った。
鏡張りの部屋に色鮮やかな光が反射してカーテンのように俺たちを覆い隠す様な場所だったり
プロジェクションマッピングで部屋一面に映し出される壮大な滝もあった
人物を認識してそこに光が集まる演出には2人で驚きながら子供みたいに逃げて笑った
ゆったりしていて綺麗で溢れるその空間は酷く心地よかった
暗い部屋に星空のような光が落ちては消えるそんな静かな空間でヒョンと腰を下ろしてそれを見上げる
どうやらこのアートを開いたのはヒョンの母国のチームらしく韓国でプログラムを開くというので来たかったらしい
もちろん俺でも知ってるようなプログラミングチームだ
光と他のモチーフを融合させ幻想的な空間を展開させるのに特化した作品を作り出す
隣りの人ぐらいしか見えない空間はまるでヒョンと2人だけその場にいるみたい
あまり外にはあからさまに遊ぶ事が少なくなった俺達だけど、ここでは色と光が俺たちを包み隠してくれる
BTSのRMとイジェンじゃなくって、キム ナムジュンと石川 樹がここにいる
ヒョンが俺を誘ったのはきっとたまたまで、ただ家にいたのが俺だったからだろうけど、イジェンではなくただの樹を好きなだけ独占してるみたいで予定を何もいれなかった自分を褒めてやりたいくらいだ
光に包まれるヒョンは酷く綺麗で儚い
何色にも染るその体、それでも変わらない表情と黒い目だけが俺を見てくれる
いつも凛としていて確かな意志を持つこの人のその黒い目が俺は好きだった
その目が自分に向いていると背筋が伸びるし俺が俺であれるような気がして酷く心が軽くなる
ヒョンの目は
リーダーとして立つその場所は酷く脆い
色んな世論に評価に絡め取られて全てを見失いそうな時いつだってヒョンの目は俺を見てくれるから原点に帰ることが出来るのだ
RM『…樹ヒョン』
架空の空を見上げるその顔は綺麗だけど俺を見て欲しくて彼の名前を呟けばヒョンはゆったりとした動作で俺を見てくれた
どうした、と言いたげなその顔に満足して立ち上がる
RM『そろそろ帰りましょう』
そう促せばヒョンは何も言わずに立ち上がった
2人でせっかくいるのにヒョンの目が俺じゃない物に目移りするのはやはり面白くないな
貴方の目に映るのは俺であれば良い
きらりと光るその目も酷く魅力的だけど、俺を映す時のあの何色にも染まらない貴方が俺は一等好きなのだから
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 186人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
しあ(プロフ) - じょんぐくの名前のところJGじゃなくてJKだと思います！主様のお話好きです♡応援してます՞･·･՞！ (2023年3月24日 0時) (
レス) @page2 id: 5a3971f752 (このIDを非表示/違反報告)
璃桜(プロフ) - bighitがbichitになってますよ (2023年3月12日 22時) (レス) @page2 id: 3567e1bb9f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あまやん | 作成日時：2023年2月7日 0時
