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『んと、荷物はこれぐらいでいいんですよね？』
今日はいよいよ，兄様と共にスメールに出発する日で僕は忘れ物がないか最終確認をして兄様が呼びに来るのを待っていました。
どうやら兄様は部下に伝言を伝えてから僕のところに来るようです。
いくら今回は女皇陛下の命でも兄様は相変わらず自分の研究に支障があるのは嫌みたいですね。
そして昨日聞きましたが、兄様の断片の数人もついてくるようです。スメール教令院で壮大な実験があるみたいで、その被検者は以前から姿を消していたスカラさんなんです。
博士「A。そろそろ出発する。準備はできたか？」
『はい！ご覧の通りです』
博士「…ふむ。おい。私の荷物を先に船へ運べ。」
部下「はっ！」
そう言って兄様の部下は兄様の荷物を持って先に船着場へ出発しました。
兄様はというと…
『に、兄様！荷物ぐらいは自分でできます！！』
僕の手から荷物を奪って持ってくれていました。
博士「お前は最近富者の仕事を手伝ったり、自らが任された任務をこなして、疲れも溜まっていると思って持ってやっているだけだ。大人しく言葉に甘えろ。」
『ぇ』
言葉は確かにきつい言い方ではありましたが、なんやかんや兄様は僕を心配している…ふふっ，何故かくすぐったい気持ちになりますね。
『ありがとう、兄様。』
博士「…ふっ…全く。」
この後兄様とはいつも通り話しながら船着場まで歩いていきました。
兄様と話していたからでしょうか、楽しすぎていつの間にか着いていたことに気づかずびっくりしていました。
あれから船に乗り船が出発しました。
すると、兄様はぐったりしていました。忘れていました、兄様は乗り物酔いが酷いんでしたね…。以前スメールの砂漠の大きな遺跡守衛の操縦席に座って少し動かしていましたが兄様が吐きそうになっていた為余儀なくその実験をやめたんでしたっけ？…
『ふふっ…』
部下「ァァァ！！博士様！！大丈夫ですか！！？」
博士「よっ…酔い…薬をッ！！」
『え？…ぁ、…薬ですか！？すみません！早く兄様の荷物から薬を取ってください！！』
断片・少年「…最初から薬を飲んでおけばよかったんじゃ？」
断片・全盛期「…ふん。」
こうして船の中が大騒ぎの中兄様の断片達は気にも止めず自分達がやりたい事をやっているだけでした。
全く…本当に兄様の断片達は困りますね…。
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りんご - なんでも敵キャラが好きなもので…執行官のことを書いてくれるのすごく嬉しいです！更新待ってます！がんばれー (2月16日 20時) (
レス) id: b6f4e9157d (このIDを非表示/違反報告)
風元素使いのりんご(プロフ) - りんごさん» わぁぁあ！！？忘れてました！教えていただきありがとうございます！( ；´Д｀) (2023年4月16日 22時) (レス) id: b1c890f4d4 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - オリ‘フラ外し忘れていますよ！💦 (2023年4月16日 20時) (レス) @page1 id: 40f7098858 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：愚人衆@渡り鳥 | 作成日時：2023年4月16日 9時
