ONE ページ1
…北の海にある、スバメの形をした島…名前はスワロー島…そんな島のとある一部…
「おいｯペンギン！！このクマ見てみろよ！」
「シロクマも懲りねぇ〜なぁ〜…」
私が海の近くへ散歩に来ている時…友達の、シャチとペンギンはまたシロクマを虐めていた…私が鉄パイプを持って説教しに行く…
『…シャチｯ！！ペンギンｯ！！あんたらまたやってんのか！！』
「「ウワｯ…！！イルカだぁ！！！」」
そこからは大乱闘…シャチとペンギンの攻撃をひらりと躱して、脳天に思いっきり鉄パイプを振り落とすと…大きなタンコブが出来て、シャチとペンギンがダウンする…
『…大丈夫か…？シロクマ…』
「あ…ぃ…あぃ…」
弱々しい声で返事が返ってきて、私はすぐに持っていた救急セットですぐに治療する…
真後ろで、ザクザク…と足音が聞こえる…
『はｧ〜…まだ懲りてないわけ…？』
シロクマの手当が終わり、自分の愛用の鉄パイプを片手に威嚇するように振り返ると…この島では見たことも無い様な少年が立っていた…ボロボロの服を着ていて…そのくせに立派な帽子を被っていた…
『…誰…アンタ…？』
シャチとペンギンに口パクで…知り合い？と聞くが首を横に振られた…
『家は…？』
『名前は…？』
聞くこと全てガン無視され…挙句の果てには睨まれる始末…シャチとペンギンには笑われるし…
『シャチ…ペンギン…次この子になんかしたら…今日以上にボコボコにするからね…』
それだけ言い残して…家に戻る…帰りたくも無い家に…
家に戻ると、父さんがいた…今日盗んだお金を渡して…今日も殴られる…顔や目立つ所には殴らず…服の下を青いあざを付けられる…
それなのだが…今日はよっぽど機嫌が悪かったのか…手の甲を中心にずっと踏み続けらるだけだった…
気が済むまでやるだけやって…お酒を買いに外に行く…私は口に溜まった血を吐き出して…自分の手に薬を塗り軽く包帯を巻く…
次の日になり、包帯を少し崩して見ると赤黒く変色しえいた…
いや、昨日以上に酷くなっていることに少し驚いたが…今日も盗んでこないと…父さんに殺されてしまうので、盗みに出る…
「…あｯ！イルカ！！」
聞き覚えのある声で、後ろを振り向くと…上機嫌なシャチが手を振ってこちらに走ってきた…
絡まれるとめんどいのでシャチから逃げるように…私は走り、裏路地の方へ走って逃げた行った…
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作者名：モノべべ | 作成日時：2018年6月21日 20時
