検索窓
今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:525 hit

七話 ページ9

びっくりした。

友達と話してたら急に元彼の話になって、私は居たたまれなくなり忘れ物をしたといって、来た道を戻って教室へいった。

教室へ行ったとたん、これまでこらえていたものが溢れ出てきてしまった。

教室でひとり泣いていたら急に後ろから聞き慣れた声がした。

「A」

びっくりして振り返るとそこにいたのは桃根だった。

見られたくないのに、泣きたくないのに、涙が止まらない。
するとふわっと爽やかで甘い匂いが全身を包んだ。

え?と思うと、上から声がした。

さ「好きなだけ泣けよ。ここには俺とお前しかいねーからさ」

『…も、桃根っ…』

私が名字を呼ぶと

さ「泣きやむまで居てやる」

なんでそんなに…優しくするの…っ

『…ばかぁ』

さ「へいへい」

と素っ気ないような返事だったけど
泣きやむまで私の背中をさすってくれてて
それが暖かくて…

ひたすら桃根の腕の中で泣きじゃくった。

泣き止んで落ち着いたから『ありがとう』
って言ったら

さ「あのさ…約束するから、絶対俺が守って約束するから」

さ「なにがあったか、俺に話してくんねぇ?」

その顔は今までにないくらい真剣で
きっと、今までにないくらい心配されてるんだろうなっておもった。

私だって話したい。

話して楽になりたい。

でも

また同じことが起きたらどうしようって

思うと

なかなか言い出せない…

それを察したのか桃根は

さ「最後までしっかり聞くから。大したことなくたっていい。」

そこまで言うと私の目をしっかり見て

さ「お前を守りたい」

『桃根…』

なにそれ…







そんなの…









言うしかなくなるじゃん。

それに今適当にはぐらかしたりしても
桃根は私の話を聞くまで離してくれないだろう。

言うしか…ないか。


大丈夫。


きっと桃根なら


信じられる。




もう我慢は




ため込むのは






うんざり









前みたいに









おしゃれして




笑いたいから









『分かった話すよ』









君なら信じてみてもいいかな

続く お気に入り登録で更新チェックしよう!

最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している



←六話 さとみくんside



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (4 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
5人がお気に入り
設定タグ:すとぷり , さとみくん , 学パロ   
作品ジャンル:恋愛
関連タグ:ころん , stym , , KnightA-騎士A , stnm , Stpr
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:はーちゃん | 作成日時:2021年9月14日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。